こんにちは。
渡邉希久子です。
秋めいてきたせいなのか
ふと、サイモン＆ガーファンクルの
"スカボロ－フェア"が聴きたくなりました。
訳詞付のYoutubeを訳とそこに書かれたコメントを見ながら
聞いていたのですが
元々の曲はサイモン＆ガーファンクルのオリジナルではなく
イギリスの古い民謡なのだそうで、その背景となる話が
妖精が旅人を魔界へ引きずり込もうとしているという物語なのだそうですが
そこにサイモンとガーファンクルが自作の歌詞（詠唱 Canticle）の部分を重ねた
ものが「スカボロ－フェア」なのだそうです。
スカボローフェアへ行くのですか？
（パセリ、セージ、ローズマリーにタイム）
ある人に私のことを伝えてくれませんか？
昔、心から愛した人なんです
ここで、「スカボローフェアへ行くのですか？」と聞いている人は
戦死した兵士の霊が旅人に故郷に残してきた愛する人に会いたくて
旅人に愛する人に伝えて欲しいと話しかけるのですが
旅人は霊に魔界に引きずり込まれないようにと
魔除けの言葉をつぶやいているのだそうです。
「パセリ、セージ、ローズマリー、&タイム」
という台詞は魔除けの言葉なんだそうです。
イギリスに実際にある土地スカボロ市
元々の民謡では妖精が旅人に話しかけるとありますが
どうも、ヨーロッパでいう妖精というのは、悪魔的な存在もあるようで
そこに、ベトナム戦争の反戦への想いが込められているということで
兵士の霊という解釈になっているそうです。
また、数々の謎めいた台詞が登場します。
（歌は途中から掛け合いになりますので
それぞれのパートを書き出しました）
彼女に麻のシャツを作るよう伝えてください
（パセリ、セージ、ローズマリーにタイム）
縫い目もなく針を使う事もなくそれができたら
その人は私が本当に愛する人になるでしょう
深い森の丘の斜面に
頂きに続く雪道で雀の足跡とたどる
毛布と夜具にくるまって
山の子供は招集のラッパの音にも気づかず眠る
土地を1エーカー見つけてと伝えてください
（パセリ、セージ、ローズマリーにタイム）
波と浜辺の間に見つけられたら
その人は私が本当に愛する人になるでしょう
丘の斜面に木の葉が舞い
銀色の涙が墓標を洗う
兵士は銃を磨き上げる
革の鎌で刈り取るよう伝えてください
（パセリ、セージ、ローズマリーにタイム）
ヒースで束にまとめられたら
その人は私が本当に愛する人になるでしょう
紅の大軍に砲声が燃え上がる
将軍は兵士に殺せと命じる
とうに忘れられた大義の下で彼らは戦う
歌詞の中で、無理難題を問いかける台詞や
戦争を彷彿させる描写が入ってきます。
子供の頃は、ちょっと悲しそうだけど
美しい曲だなと思って聴いていましたが
中世の精霊と現代の戦争
そして、ひたすら魔除けの言葉はつぶやき続ける旅人
曲後半になるにつれ、イメージが幾重にも重なって
中世から現代へ結ぶ旋律のように思えました。
こちら歌詞を詳しく解説をしているサイトです。
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