こんにちは。
渡邉希久子です。
【宮沢賢治を旅する ～秋の宵★音と幻燈で語る銀河鉄道の夜】～大人のギャザリングスピンオフ
田村由香理さんと初めてのコラボ企画、無事終了致しました！
皆様、ありがとうございます！
とても濃厚で楽しい時間でした！
濃くて楽しくて深ーい時間をご一緒させていただきました。
私としては、今まで上演する側だけだったのですが、そこに「対話」というものが加わる。
受け身なだけでなく、参加される方ご自身もアウトプットし、また、それをシェアする。
参加されるメンバーの方によっても、変わってくるわけです。
そこで、また、シェアされたことは予想外の何かが生まれてくる。
そういうところにも、新しい面白さを感じた企画でした。
「対話」ということを大事にされている由香理さんのナビゲーションが
とても心地よかったです。
前半は、お食事を楽しんでいただきながら
宮沢賢治の生い立ち、「銀河鉄道の夜」のあらすじをお話しました。
日比谷ミッドタウン billbord caffe&diningのお料理
ワンプレートにこの美しい盛り。
お花も散らされてます。
見た目よりもボリューミーで満足度高く
これにワンドリンクが付きます。
プロジェクターで小林敏也さん画の絵本の絵を映しながら
「銀河鉄道の夜」アニメーション映画の細野晴臣さん作曲のサントラを流します。
星から観る宮沢賢治という人物像の話が出たり
実際に、宮沢賢治の故郷を訪ねた方の話
童話の中の名称が日本語でないことの不思議
（ザネリ、カンパネルラ、ジョバンニ、プリオシン海岸、アルビレオ観測所等々）
宮沢賢治の宗教と芸術と科学の関係
妹としの死や自分の病気から物語が変化したこと
（約10年に渡り原稿は何度も書き直されています）
宮沢賢治異星人説！
賢治の弱い者の存在へ向ける優しい眼差し 等々
他にも、盛り沢山な内容でした！
田村由香理さんからは、タロー・デ・パリによる
宮沢賢治の生きた軌跡を辿ります。
星の話もそうですが、タロー・デ・パリも
なるほどそうなのですか！
と宮沢賢治の宿命的なものを見せられたようで
しみじみと感動するのでした。
また、後半では
タイタニック号事件を元にしたと言われる
船が氷山にぶつかったエピソードを
実際に事件があった時に歌われていた賛美歌320番を流しながら
朗読させていただきました。
銀河鉄道の旅を通して漂う「生」と「死」の間
そこでは、生き残る側と天に召される側が対比され
さらには、現実においても、タイタニック号事件で日本人で
ただ一人生き残った細野晴臣のお祖父さんの存在。
この方が生きていたくれたこそ、細野晴臣さんが生まれ
素晴らしい音楽も、あの事件からの時を経て、今ここで聴ける訳なのだと思うと
なんとも言えない感慨深いものがあります。
また、このエピソードも含め
物語全体を覆っている「ほんとうの幸い」というキーワードを
ベースに、では自分だったらどう考えるか
とっさに「ほんとうの幸い」のためには
「どんな選択」をするだろうか。
ということを語り合いました。
物語を通して、深く自分の感覚として共有出来る
宮沢賢治童話の奥深さ、器の大きさを改めて感じた時間でもありました。
この感じた事を対話を通して皆さまとシェア出来ましたこと
とても幸せな時間だったと感じております。
皆さま、ありがとうございました。
今、また改めて、宮沢賢治童話を読み込んでみるつもりです。
主催の私が一番楽しんでいたかも知れませんが
また、これはバージョンアップした形で開催しましょう。
と同じく主催の由香理さんとお話しました。
次回は来年になるかも知れませんが、どうぞ楽しみにお待ちくださいね。
「花と私」
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大人のための絵と絵本の制作・活動をしています。