神田駿河台にある山の上ホテル
言わずと知れた老舗ホテル
坂の上の小さなホテルはこの2024年2月13日から休業になります。創業70年。
老朽化で建て替え検討とのこと。
この独特な佇まい。独特の美しさ。残して欲しいですね。
このホテルには、ちょっとした思い出があります。
もう、20年近く前ですが、この近くで働いていたことがあります。そして、仕事が上手く行った時や頑張った時のご褒美は、ここのホテルの天ぷらやプリンアラモードと決めていた時がありました。ランチの中華も割とよく訪れていました。
若い時に贅沢かなと思いましたが、少し無理をしたり、背伸びをしておくのが頑張りの秘訣なのではないかと思います。
いつもいつも美しいビジュアル
そして、随所に可愛らしいアールデコ調のデザインが。
名だたる作家先生が缶詰になっていたホテルです。
川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、田辺聖子、伊集院静など。池波正太郎先生は、こちらの天ぷらを好み、朝食を考案した事でも有名です。
池波正太郎は、ホテルに適当にお金を預けておかれて、「なくなったら言ってくれ」としていた様です。
建物だけでなく、食事やサービスも全てが行き届いていましたので、さぞかし先生方は筆がすすんだことと思います。
ホテルの横からプリンアラモードが食べられるコーヒーパーラーが見えます。今日は整理券がないと入店出来ません。
BARにつながる窓も素敵です。
ホテルの裏手
これからしばらく閉館とのことですが、この美しさをまた見ることができる日が来ることを願います。
この後、駿河台をブラブラして素敵な喫茶店で休憩しました。
続きは次回にします。