今回は卵巣がん疑惑が出た時の記録になります。
死産から約2ヶ月。
その日はクリスマスでした。
1人で病院に行き、いつも通り内診をしました。
先生の様子が違います。
モニターを見ていて自分でも違和感がありました。
下腹部に痛みはないかと聞かれ、1ヶ月前とはまったく違う物が卵巣にあると言われました。
先生も予想外で今までにないくらい真剣な顔、真剣な声になりました。
診察室に戻り説明を受けました。
・卵巣の腫れだと思われたものは腫れではなかった
・1ヶ月で約8cm位大きくなっている
・悪性なのか良性なのかはまだ分からない
・急激に増大したものだから悪性の可能性もある
・最悪の場合、緊急手術になる
と告げられました。
腫瘍マーカーの検査をしてまた2週間後に診察予約をしました。
先生は最悪の場合の話をしていて、なんともない可能性もあると言っていました。
もしも悪性だったらと検索が止まりません。
「卵巣がん 妊娠」
「卵巣がん 不妊」
「卵巣がん 治療」
「卵巣がん 子宮温存」
押しつぶされそうでした。
すぐに旦那にLINEしました。
もしかしたらもう二度と子どもを産めないかもしれないことや
子宮卵巣卵管を全摘出になるかもしれない
考えても考えてもきりがありません。
病院の前で帰りのバスを待っている時、旦那から電話が来ました。
声を聞いた瞬間、涙が溢れました。
とにかく動揺していて、怖くて、旦那さんの声を聞いた瞬間張り詰めていたものが切れました。
旦那と少し話し、バスに乗り駅まで着くと旦那から「今から帰る」とLINEがありました。
田舎ですので、電車が来るまで1時間半程駅に滞在する予定だったので、駅まで迎えに来てくれることになりました。
少し経つと旦那が電話をくれました。
電話口から「だいじょぶか?」と旦那の涙声が聞こえました。
旦那が到着するまでの間、私もすみっこで泣きました。
旦那もずっと泣いていました。
旦那は3歳の時に実母を亡くしていますし、死産の傷が癒えない状況でこんなことになり、怖かったと思います。
家に帰り2人でたくさん泣きました。
「もし、今後子どもができなくたって、るーさえ生きていてくれればそれでいい」
そう何度も何度も伝えてくれました。