咲良は、自分を掴んでいた男の腕を力いっぱい噛んだ。
自分の首に刀が食い込み血が出てくるのがわかったが、
男が咲良の行動に驚いた一瞬をつき、
咲良は倒れている竹継の横に行く。
「なんだよ、あんた…おしとやかに見えたのになぁ」
男たちが倒れている竹継とその横で竹継を守るように座りこんだ咲良を囲む。
首にはしる痛みと戦いながら咲良は凛とした表情で男たちに告げる。
「私は行きません、竹継と共にここで死にます」
竹継はもう助からない。
咲良は決断した。
― それならここで一緒に…。
本当は母様と父様に私たちの事を認めてほしかった。
でもあの時、母様は竹継に私を守ってほしいと言った。
それが私たちを認めてくれたからの言葉かはわからない…。
だけど嬉しい。
「これから天下をとろうかという大将の側室だぜ?何が不満なんだよ」
「私は…竹継以外の人と結婚なんてしません」
恋愛小説42~私はあなたに恋をします。~につづく☆