『華やかな事例は『その奥』を観る』 | 社外参謀 今朝の一言

社外参謀 今朝の一言

社長の右腕として、企業の体質改革に日々挑んでいる社長参謀こと石原尚幸が、経営の最前線の場で、気付き&考えたことをアップしています

華やかな事例報告、
輝かしい業績、
洗練されたビジネスモデル

私たちは
どうしても
そのアウトプットに
目が行きます。

そして、
その事例を
自社にも
導入してやろう!

と考えます。

が、
多くの場合、
他社の好事例を
導入してみても
思ったような成果は
出てきません…

なぜか?

それは、
他社の業績アップを阻害したいた要因

自社の業績アップを阻害している要因
が違うから
です。

あなたが医者だったとして、
お腹が痛い!
と言っている患者が
2人いたとしたら、
何も考えずに
同じクスリを処方しますか?

診断して
原因を特定し
治療方針を決めてから
必要に応じて薬を処方します
よね?

事例を学ぶことは
問題を解決するために
引き出しを増やす
という意味において
とても大切なことです。

ですが、
事例の結果だけを切り取って
自社にあてはめてみても、
他所でよく効いたから
という理由だけで処方される薬
と同じです。

たまたま
薬が効けば良いですが
原因は千差万別

場合によっては
副作用すら出かねません(u_u)

事例を学ぶ時は、

そもそも何が
その組織の問題点だったのか?

対策のどの点が
効果があったのか?

その対策を
実行する際に
どんな工夫をしたのか?

を知りたいです。

つまり、
華やかな事例の奥にある
『成功に辿り着くまでの道のり』
を見る必要がありますね。