仮説思考 | 社外参謀 今朝の一言

社外参謀 今朝の一言

社長の右腕として、企業の体質改革に日々挑んでいる社長参謀こと石原尚幸が、経営の最前線の場で、気付き&考えたことをアップしています


先週末は長男の野球チームの親子試合に出場したこともあり、久しぶりに野球の勝ち負けについて考えていました。

そこで、今朝の一言
「仮説思考」

野球というスポーツは中々シビアなスポーツです。

なぜなら、全ての行動を「数字」で表すことができ、その数字が個人の評価に直結します。

打者であれば、打率はもちろんのこと、打点出塁率、得点圏打率、さらには塁間を走るタイムまで、投手であれは、防御率に始まり被打率(ヒットを打たれる確率)、クイックモーションの秒数までと、事細かに数値化されてしまいます。

この数値化されたデータを駆使し、金なし弱小チームであったオークランドアスレチックスを見事に立ち直した実話が小説&映画「マネーボール」

ご覧になったことありますか^ ^?

限られた予算の中で、どうすれば弱小チームが勝者になれるか?

ゼネラルマネージャー、ビリービーンは頭を悩ましながら、それまでの固定概念を一旦白紙に戻し、チームの勝利に貢献している指標を探し始めます。

そして、
それまではさほど重視されていなかった出塁率を重視するなど、統計データから得られた指標に基づきその指標にあった選手を集めていきます。

結果、見事に数年でチームを優勝に導いていきました。

この根底にある考え方は何でしょうか?

私は
【仮説思考】
だと思います。

仮説思考とは、
目指しているゴールを描きながら、
現状とゴールとのギャップを把握し、
そのギャップを埋めるために
効果的と思われる対策を考える

という思考方法です。

この時に大切なのは、
今のままではゴールに辿り着けないという現実を受け止めること
そして、その受け止めた現実を「やっぱりダメだ」と悲観しないことです。

そうではなく、

「では、どうすれば良いだろうか?」と感情を抜きに冷静に考えることがとてもとても大切です。

アスレチックスの場合も、
お金がない、良い選手が取れない、と悲観するのではなく、
「この状況の中で出来ることはないか?」
と考えに考え抜いた結果、
こういう選手を取れば勝ちやすくなるのではないか?
との仮説に基づき行動したことが結果に繋がっています。

行き当たりバッタリで対策を打つ
のではなく、かと言って、
あれやこれや考えているだけ
でもない

仮説を立て、実行し、検証を重ねる

このプロセスをどれだけスピーディーに回せるか?
環境変化の速い現代にあって成果を出していくために、最も大切な仕組み作りと私は考えています。

あなたの組織には
仮説思考はありますか?

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