閉店後も値引きシールの匂いが指に残る夜、笑顔だけではもう続かなかった

 

閉店前のスーパーで、

精肉コーナーの冷蔵ケースだけが白く光っていました。

 

牛肉、豚肉、鶏肉。

パックを並べ直して、値引きシールを貼って、

残った数を確認する。

 

手袋を外しても、

指先にはまだ、肉の匂いとシールの粘りが残っていました。

 

お客様には、明るく声をかけます。

「こちら、本日お買い得です」

「このまま焼くだけで使えますよ」

 

でも、最後に見られるのは、

きれいに詰めたことより、今日いくつ売れたかという数字でした。

 

売れ残りが多い日は、胸の奥が重くなる。

値引きシールを貼るたびに、

自分まで少し安くなっていくような気がしました。

 

副業を調べても、

「顔出し」「毎日投稿」「明るく発信しましょう」ばかり。

 

また、誰かに見られる私を作るのか。

また、数字で自分を測られる場所に行くのか。

 

そう思うと、スマホを閉じてしまいました。

 

あなたが悪いわけじゃないと思います。

手が遅いわけでも、接客が足りないわけでもない。

 

ただ、今の疲れ方に合わない副業の形を、

選ぼうとしていただけかもしれません。

 

もう一つ数字に追われる前に、

まず見直すべきことがあります。

値引きシールの数だけで、
自分を責め続ける前に。
その副業が本当に続く形なのか、
一度だけ確認してみてください。

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