「雫の星語り」Vega 初日 | ~ 48Gの地平線 ~ Project No.1024

~ 48Gの地平線 ~ Project No.1024

基本的にクソヲタの無駄話です。同じタイトルでYouTubeで48グループについて話をしています。

ACTMENT PARK によるミュージカル

「雫の星語り」。


Vega組の初日を観覧しました。


豊永阿紀が出演の舞台です。

彼女がACTMENT PARKのミュージカルに出演するのはこれで3作目。

過去2作でのパフォーマンスが評価されたのか、もしくは観客動員数が評価されたのかw、今回は「主演」というポジションです。

多分、どちらも、なのだと思います。


From Broadway with Love。

あの鐘の音と共に - The Bell -。

過去2作も観覧していますので、彼女のミュージカル女優としてのパフォーマンスには不安は全くありません。

それどころか、現時点で豊永阿紀はミュージカルというステージが最も彼女のパフォーマンスを生かせる場所だ、というのが私の印象です。


おっと、「HKT48劇場公演の次に」ということにしておいた方が良いのかな?w


彼女自身、博多での舞台が終了してすぐに東京のマンスリーマンションに生活を移し、独り暮らしでこの舞台の稽古に臨むなどかなりのウェイトを置いているのが伺い知れます。


上演時間は一幕と二幕の間に15分の休憩を挟み、トータル2時間30分。

物語がちゃんと回るので途中でテンポが落ちることなく一気に舞台は進みます。

今回の私の席は2列目の下手ブロックでしたが、正直に言って観劇するにはステージが近すぎます。

SKEやNMBの48劇場とあまり変わらない(前後方向には大きい)サイズのシアターのため、お芝居全体を見るには後方の傾斜のある席の方が良いと思います。

ただ、ステージが近い=キャストが近い、ということですから豊永が下手でソロで歌う時にはスピーカーからの声ではなく彼女自身の生の声が直接聞こえる、という良さはありました。

ですがまぁ、HKTの公演ではないので、カーテンコールを含めて彼女が客席にレスを送ることはなく、純粋に観劇という点ではあまり前方席でない方が良いかもしれません。w



初日が終わったばかりなのでストーリーの内容には触れませんが、全体像としては和風のファンタジーという感じです。

物語の世界は日本の話なのですが、キャストの名が欧風のカタカナだったりしてファンタジーな世界観を演出しています。


豊永阿紀に限らず、やはり初日のせいかキャストの方々に緊張があるのは見て取れました。

ただ、ノリノリのR&B調の曲もあり、公演期間の中盤以降では観客の手拍子が入るだろうというのは容易に想像できます。千秋楽が楽しみです。


この日の豊永阿紀は、すごく気持ちが前に出て声や身体がちょっとついてこない、という前のめりのメンタルが丸見えだったのが微笑ましかったというか、あー頑張れというか、とにかく必死な様子でした。舞台上で移動する時も、止まる位置で半歩くらいモニョモニョっと足下が定まらない様子があって。

でもそれは足首から下だけで収めて、膝から上は全くブレない姿勢の作り方は「おっ、さすがバランス良いな」と感心させられました。


その声は、さすがに最初のソロでは声が出し切れていない様子がありましたが、一幕の終盤、真実に気付く場面での歌唱では「豊永阿紀の歌」を披露したと思います。そこからキチンと物語の流れを変える、という場面転換をしっかりと表現していました。


私個人の印象では、今日の彼女は喉が完調ではないのかな?という感じではありましたが、彼女はそんなことを口にする性格ではありませんから、次の観覧時までの彼女の舞台上での伸び代として期待することにします。


あと、やっぱり豊永阿紀の声はちょっと鼻に抜ける部分があるのですが、舞台上ではそれが個性になっている感じもします。

他者とハモった時に管楽器の割れた音のように響いて存在感を強く主張します。

声楽的にはあれこれ言う人もいるかもしれませんが、役者としての個性の領域に入っていると私は感じます。



今日の女性キャストの中では、クニヌシ役の伊藤さんが「歌唱力」という点では素晴らしかったと思います。横隔膜から肺、喉、口、を大きく使う歌唱は本当に素晴らしいです。

ただ、共鳴を大きく使うために子音が弱くなって母音が大きくなる部分があって、豊永の子音と母音のバランスで歌詞を明確に聞かせる歌詞も負けてない、とか思ってしまうのは推し補正脳なのでしょうか。


あと、キツネ役の千浜さんがメッチャ可愛らしくキュートに演じていたのがシリアスなストーリーの中ですごく良いスパイスになっていたと思います。


豊永の千秋楽はDeneb組なのですが、伊藤さんも千浜さんもそのままなので、Altair組の部も見てみたいなぁと思わせます。

平日の夜はまだチケットが買えるようなので、行けそうなら行ってみようかな?とか。


多分、千秋楽はかなり変わってるだろうな、と思わせる余白がまだまだあるこの舞台、

7月7日の七夕がちょっと楽しみになってきました。


シアターサンモールは東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑駅から徒歩5分です。