高畑結希が「主演」という肩書きで臨む「ちちんち」という変なタイトルの舞台が、
10/29の土曜から始まりました。
漢字で書くと「父ん家」、となって、お父さんの家、というタイトルの劇です。
名古屋での公演もまだ明日がありますし、
この後に東京での公演もありますからあんまりネタバレしないように書きますが、
正直、ラストの部分だけ伏せておけば大丈夫だと思います。
ラストはかなり面白い展開でした。
多分、高畑にとって舞台というものは初、じゃないかと思います。
以前に劇団れなっち、のロミオとジュリエットに出ているのは見たことがありますが、あれは48Gでのイベント的なものでしたから、
外部の劇団に参加しての舞台は初、じゃないかと。
それなのに「主演」ってどういうこと?と少し不安がありつつ昨日の初演を観覧しましたが、
なんだかどこかで聞いたことのある声と口調。
あれ?なんだ? 高畑の舞台って初めて見るはずなんだけど? と不思議に思っていたら思い出しました。
ああ、麗和落語で何度か見てたんだ。
ラジオ番組もあるので彼女のトークを聞く機会もかなりあり、なんだか聞き慣れた声と口調の女性がすぐそこの舞台で話しているのはちょっと不思議な感覚でした。
初演の昨日は、かなり緊張しているのが伝わるほどに少し早口で、掛け合いの間も取れずにセリフを出してしまっている感じもありましたが、
今日は3公演目ということもあり、
かなり役に溶け込んでいて、彼女本来の味、というものも少し出ていたように思います。
主演、という肩書きですが、
この舞台は誰が主役なのかははっきりしない感じです。
確かに彼女が演じる涼子はこの舞台のストーリーテラーで、彼女のセリフで物語が進んで行きます。
いつも笑顔で、あまり感情的になることはなく飄々と話す感じが高畑の声と口調に合っていて、
すごくこの役にフィットしていると感じました。
笑いながらあまり情感なく「ちょっと黙ってて。」などというセリフが、他の個性的なキャストをさらに引き立てており、
このお話の「涼子」という娘役を上手く表現していたと思います。
もしこれが演出の要求であるならばものすごく上手く演じていたということですが、そこはどうなのでしょうか。
今日の舞台は本当に面白かったです。
ネタもオチも、もう知っているのですが、
「お父さん」が昨日よりもさらにわざとらしくバカバカしくやり切ってくれるので、ホントに笑っちゃう。
高畑自身も昨日よりも少し余裕があって、
間の取り方が良くなっていましたし、自分のセリフでない時の演じ方も良かったです。
ポテチを口にするタイミングもちゃんと相手の演技に合わせていたし、お父さんの話を聞きながら机の下で足をパタパタさせるなど、細かい部分で練度が上がっているのをちゃんと見せてくれました。
彼女が女優向きかどうかは断言しにくいですが、
でも少なくともこの舞台のこの役はすごくハマっているし、上手くやっているように思います。
名古屋公演は明日で楽日を迎え、
11月の下旬に東京の劇場に舞台を変えて再演されます。
その時に彼女がどんな涼ちゃんになっているか、
今からすごく楽しみに思います。