アイドル活動をやり切れていない。
悔しい。
そう言って辞めていくメンバーを
私は初めて見ました。
彼女には申し訳ないですが、
私は彼女のその言葉を知ることができて嬉しい。
それだけ彼女は本気だった、ということだから。
そして彼女は最後まで嘘を言わなかった、ということだから。
彼女の名は、石川花音。
SKE48 9期生、チームE所属。
本日、2021年5月31日を以て、
SKE48の活動全てを終了。
5/26には秋葉原劇場で本田そらの卒業公演があり、
私はそちらを紹介していたのですが、
栄の劇場でも同じタイミングで別の卒業公演が行われていました。
SKEのファンの人でないと知らないメンバーだと思います。
ですが、せっかくこの記事を開いてご覧になられたのですから、
今この時間だけでもいいので、彼女のことを知ってあげてください。
よろしくお願いいたします。
彼女はSKE48の9期生。
SKEの最新期は10期です。
9期のお披露目は2018年12月9日、ということなので約2年半の活動期間、ということになります。
それなりの48ファンの方であれば「だいたい3年くらい」というひとつの目安となる期間があって、
ちょうどこれからという時期じゃん、と感じる方もいらっしゃるでしょう。
私も正直、そう思っています。
ですが、彼女は辞めるという決断をしました。
97年12月19日生まれ、ですからほぼ21歳でのデビュー、ということになります。
年齢的なタイミングで言えば、かなり遅いタイプです。
ですが、20歳を超えてデビューするメンバーは珍しくなくなりましたし、
そういった子は自分の意志を持って入ってくるからなのか、
スタートから高いパフォーマンスを見せる場合が多く、私はそれには肯定的です。
高パフォーマンス、という点で語るなら、
石川花音はSクラスのマルチパフォーマーです。
今現在の時点で、石川花音ほどに「なんでもできる」というメンバーを私は48グループの中に知りません。
楽器は管も鍵盤もできて、ギター系はどうでしたっけ?
踊りもクラシックを15年。
SKEでクラシックといえば、須田、惣田、が有名ですが、石川もSKEの12周年公演の中で「孤独なバレリーナ」でその姿を披露しました。
そんな音楽的、舞踊的な下地のある石川ですが、
それでも、中学生と一緒にレッスンを受け、共にSKE48としての活動をしていく中では考えること思うことも色々あったのでしょう。
9期はまだ目立ってSKEの看板を背負う場面はありませんが、
最新シングルである珠理奈の卒業シングル「恋落ちフラグ」でSKE界隈をザワつかせる出来事がありました。
9期生 青海ひな乃、が「恋落ちフラグ」のメディア選抜に起用され、立ち位置は珠理奈の左隣、上手1番。
私もその出来事はこのブログで取り上げ、青海のフロントでのパフォーマンスに不足なし、と書きました。
その他の9期も、SKEファンの中では少しずつ知名度人気度が上がり、次世代、としての場所を作りつつあります。
その中でも石川はSKEファンからの知名度や認知度は当初から高かったメンバーだ、というのが私の印象です。
私がその名を覚えた最初の9期生は石川です。
SKEのアプリ「大富豪」が始まり、最初にメンバー本人との遭遇があったのも石川でした。
その時には私はもう石川を認識していました。
それもこのブログに書いてますね。(笑)
その石川がチームEに所属になったのは嬉しかったです。
私はSKE劇場公演はチームE公演がメインですから、その後に石川を何度か公演で見ています。
長身でスタイルも良いため、SKEフェスティバル公演でのデニムのロングスカート姿はとても見栄えがします。
私としては、石川花音はこれからのSKEを支えるハイパフォーマンスなひとりになるのだろう、
そしてこれから、彼女のハイパフォーマンスがファンに浸透し、その知名度や支持が高くなって行くのだろう、と感じていました。
ですが、彼女はSKEからの卒業を選択してしまいました。
TBSの「ゼロポジ」で、「SKEの未来とは?」というテーマでの生討論会がありました。
私はその時の石川花音が忘れられません。
未だに覚えています。
当時研究生であった石川は、研究生代表として1人で演壇につき、「もっとSNSを活用し、一般層にアピールを」と主張しました。
そこでスタジオでは「今はどうなんだ」「今後どうするべきなのか」という議論が交わされます。
私は忘れられません。
先輩メンバーや、コメンテーターが議論する中、
言葉を発しない演壇の石川花音が写ります。
私はその表情を見て感じました。
そして石川花音が言葉にして自分の口からそれを発することを願いました。
覚えています。
私は画面の石川花音に向かって「言え! 言えよ!」と叫びました。
「私がやります。私にやらせてください!」
多分、彼女の口元までその言葉は上がっていて、彼女が口を開けばその言葉は生放送の電波に乗って全国に轟いたはずだと思います。
しかし彼女の口は閉じられたまま開くことはなく、
彼女の口からその言葉が出ることもありませんでした。
言葉に出して言う。
思うだけでなく、言葉にする。
とても難しく、しかし、とても大切なことです。
あの瞬間、石川花音がその想いを言葉にしていたなら、もしかすると彼女の現在は変わっていたかもしれません。
ですが、当時研究生の彼女は生放送のTV番組の中で、その言葉を発することはできませんでした。
ねぇ、石川。
どう思う?
今、あの時のことをどう思う?
言えなかったんだよね。
それは分かる。研究生だし。
でもさ、るーちゃんは
「SKE48の未来とは、私だ!」
って言ったじゃん。 言い切ったじゃん。
あのるーちゃんはすげぇな、って思ったよ。
笑った人もいるだろうけど、私の心にはメチャクチャ刺さった。
例えその力が及ばなかったとしても、
「私にやらせて!」と堂々と言い切った井上瑠夏はカッコ良かった。
コイツにやらせてみろよ、って思ったよ。
ねぇ、石川。
もしも次に
「言える場面、言わなきゃならない場面」
があったなら、言うんだよ。
その言葉の内容が正しいか?ということは、その言葉を口にする時点で考える必要はないんだよ。
半年後、1年後、2年後でもいいんだ。
その時に「石川花音があの時ああ言ったのは正しかったな。」と思わせればいい。
君は言った後で、
自分の発言を正しいものにする努力をすればいい。
もしも、次に言うタイミングが来たなら、
必ず言うんだ。
「私が、石川花音がやります。」
って。
きっと、これからの君にはそう言うべき場面が必ずある。
何度も来る。
頑張れ、石川花音。
SKE48を卒業して、
自分で納得の行く自分を必ずつかめ。
ちゃんと見ろよ、世界は待っている。
頑張ってね。

