2016年11月11日 18:30、名古屋栄、SKE48劇場
SKE48 チームE、SKEフェスティバル公演
今振り返ってもその記憶は落ち着くことがなく、
頭の中を激しく揺れたままうなりをあげて流れていきます。
私の少ないボキャブラリーでは、このイメージをちゃんと言葉にすることができないままです。
ですが、それでも無理やりに、いま知る単語に置き換えて言葉にするならば、
素晴らしい
に尽きます。
他の「~のような」という装飾の文章が付けられないほどに。
入場は14巡。
劇場の扉をくぐって、直進すれば座席、左方向が立ち見エリア。
空席の状況を確認する必要はない。
左だ、左。
左だ、左。
立ち見エリアには、既に2人の女性がいた。
中央カメラと彼女たちの間にはなんとか入れるくらいの幅があったので、後から来て図々しいとは思うがそこに入らせてもらう。
座席はまだ3割弱の空席がある。
何巡で入ったのかを聞くと、彼女たちは関西弁で6巡入場だと答えた。
何巡で入ったのかを聞くと、彼女たちは関西弁で6巡入場だと答えた。
6巡なら確実に3列目に入れる。袖の方の席ならば2列目もあるだろう。
女性は座席に座ってしまうと前が良く見えないのだろう、という推測を差し引いたとしても、
6巡で立ち見最前に入るような奴等なら、相当熱い観覧をするに違いない。
女性は座席に座ってしまうと前が良く見えないのだろう、という推測を差し引いたとしても、
6巡で立ち見最前に入るような奴等なら、相当熱い観覧をするに違いない。
自分の立ち場所も、隣の客も、ベストと言える環境が揃った。
Overtureが終わり、ライトがないままステージの幕が開く。
暗がりの中で後ろを向いて一列に並ぶ SKE48チームE。
「重力シンパシー」のイントロが流れると同時にステージのライトが点灯し、
後ろ向きのメンバーが右手を天に伸ばして順番に振り向きながら、今やSKEの特色となったラインダンスを踊り出す。
後ろ向きのメンバーが右手を天に伸ばして順番に振り向きながら、今やSKEの特色となったラインダンスを踊り出す。
SKEの公演では、OvertureではMIXを打たない。
観客は、そこを溜めた分、1曲目が開始されるとゲートオープンで解放された競走馬のように、一斉に猛然とした勢いでMIXを叫ぶ。
観客は、そこを溜めた分、1曲目が開始されるとゲートオープンで解放された競走馬のように、一斉に猛然とした勢いでMIXを叫ぶ。
この曲のイントロを奏でる素直な音で駆けていくツインギターと、跳ぶように踊る一列の16人。
本当に見たかったチームEの新公演。
胸の奥から溢れ出そうとする感情を抑えて、私も劇場内の熱気に同化する。
公演は今始まったところだ。こんなところで泣いていられるか。
公演は今始まったところだ。こんなところで泣いていられるか。
11月11日、ポッキーの日?
全員が髪を編んで角のように立てている。
そのせいもあってか、メンバーのテンションが高いのが見るだけで分かる。
当たりの日だ。今日は楽しい公演になる。
「キミが思っているより」の終盤で8人がステージから掃けて、MCを挟まずに全員曲で衣装替えをする「 ほっぺ、ツネル」。
私はこの「ほっぺ、ツネル」を楽しみにしていた。
オリジナルのMVの振り付けとは全く違う、というほどに変えられた新しい振りが好きだ。
膝を曲げてぴょんと跳ね上げる脚をグラブするリズミカルな動きが楽しい。
そして表題曲
「SKEフェスティバル」。
「SKEフェスティバル」。
大箱でのコンサートでは定番のこの曲も、劇場のステージに合わせて新たなフォーメーションが組まれた。
小さくまとめたようには感じない。
逆に、これがオリジナルのフォーメーションで、コンサートではこれを拡げてやっている、と思えるほど。
ステージのセリを上手く使って、前列の6人をダンサーとして躍らせたまま中列と後列で歌う珍しいステージング。
その演出がこの曲に合っている。
自己紹介MC後には、ユニット曲のブロックへ。
マイクを持たずヘッドセットの斉藤真木子がソロで演じる「お手上げララバイ」。
後藤、高寺、市野、の妹系メンバーでの公演イチ"カワイイ曲"、「君のC/W」。
木本、佐藤、井田、が一転して色っぽさを見せる「涙に沈む太陽」。
劇場で直に見るその金の衣装は、ステージを照らすライトを受けて眩いほどにキラキラと輝くとても美しいものだ。
これは動画や静止画では分からない。その衣装がこの曲をとても華やかなものにしていた。
劇場で直に見るその金の衣装は、ステージを照らすライトを受けて眩いほどにキラキラと輝くとても美しいものだ。
これは動画や静止画では分からない。その衣装がこの曲をとても華やかなものにしていた。
6期の熊崎、鎌田。ドラフト1期の福士、高寺。6D1(?)の4人で構成されるユニット「ハングリーライオン」。
チームEの現在、を支える上り坂にいる4人でのユニットは、その明るい曲調に合ったワクワク感を目一杯に表現。
その歌詞も、両手を挙げてくるくると回す振りも、このメンバーにとても良く似合う。
チームEの現在、を支える上り坂にいる4人でのユニットは、その明るい曲調に合ったワクワク感を目一杯に表現。
その歌詞も、両手を挙げてくるくると回す振りも、このメンバーにとても良く似合う。
「1994年の雷鳴」。
ブルーのホリゾントの中、スタンドマイクを持って現れた5人が、イントロの最後でピアノに合わせて回りライトONになって始まるところが素晴らしくカッコ良い。
プラズマがプリントされたシースルーの衣装で、高く蹴り上げる脚。真っすぐに突き上げる右の拳。
この公演のキメ曲だ。
ブルーのホリゾントの中、スタンドマイクを持って現れた5人が、イントロの最後でピアノに合わせて回りライトONになって始まるところが素晴らしくカッコ良い。
プラズマがプリントされたシースルーの衣装で、高く蹴り上げる脚。真っすぐに突き上げる右の拳。
この公演のキメ曲だ。
MCを挟んでステージは再び全員曲に移行。
「バラの儀式」、
「女神はどこで微笑む?」。
「女神はどこで微笑む?」。
MVと同じワインレッドの光沢のミニドレスで、16人が見せるドラマティックな群舞。
間違いなく、この公演のヤマ場、クライマックス。
間違いなく、この公演のヤマ場、クライマックス。
チームEが全力で見せるその圧倒的迫力に、観客はMIXを打つことを忘れ、推しメンの歌割りでのコールすら躊躇う。
再びのMCと衣装替えを挟んで、「ハートのベクトル」。
花音が「動画は見てくれましたか?」と客に振りの存在をアピール。
ステージ上のメンバーの振りとは異なる「客専用の振り」をやれる客はまだまだ少ないが、
こういった新しい試みは「ファンと一緒になって公演を楽しむ」というチームEのスタンスを明確にし、チームの特色になっていく。
そしていつかこの曲で客席が一斉に踊る時、チームEは本当の「成功」を手に入れることになる。
「キンモクセイ」。
穏やかで温かいこの曲で、本編の幕が閉じる。
穏やかで温かいこの曲で、本編の幕が閉じる。
アンコール。
「恋のお縄」、「美しい狩り」。
アンコール後もTシャツではなく新しい衣装で現れるチームEはコミカルな「恋のお縄」と、
クリーンなメロディに印象的な歌詞が載せられた「美しい狩り」を続けて披露。
振れ幅の大きいこの2曲。 しかし、どちらもチームE。
アンコールでチームの魅力を凝縮して披露する曲の並べ方が秀逸。
アンコール後もTシャツではなく新しい衣装で現れるチームEはコミカルな「恋のお縄」と、
クリーンなメロディに印象的な歌詞が載せられた「美しい狩り」を続けて披露。
振れ幅の大きいこの2曲。 しかし、どちらもチームE。
アンコールでチームの魅力を凝縮して披露する曲の並べ方が秀逸。
「未来が目に染みる」。
素材となったバラの儀式公演ではオープニングナンバーだったこの曲を、アンコールラストに配置。
この曲は、この公演のこの場所に置くことを考えて作られたに違いない。そう思えるほど。
この一曲だけのために用意した衣装で、チームEがこの公演のラストを鮮やかに描いてゆく。
目に染みてもちゃんと見ろよ。
何故だろう? 涙が溢れる。
何故だろう? 涙が溢れる。
この公演のラストにふさわしいこの歌詞で、「SKEフェスティバル公演」は終演します。
公演中、明らかに目立つ、客の目を惹く、2人。
今や、チームEのエース。
熊崎 晴香 。
自分の手の長さ、自分の足の長さ、それを目一杯に使う大きな動きと、
長い首の上で大きく変わるその表情で、熊崎はその曲の世界を力一杯に表現。
長い首の上で大きく変わるその表情で、熊崎はその曲の世界を力一杯に表現。
今の「Eのエース」は熊崎です。
公演中、熊崎は客席しか見ない。
本当にずっと、ずっと、客に対峙したパフォーマンスをし続ける。
そしてもう一人、
鎌田 菜月。
柔らかなそのルックスとは対照的な、
長身のその身体から繰り出す、力強く大きなパフォーマンス。
長身のその身体から繰り出す、力強く大きなパフォーマンス。
そして時折見せるその柔らかな笑顔との対比が魅力的。
今、チームEのパフォーマンスをリードするのはこの2人です。
谷 真理佳 が「1994の雷鳴」でのセンターでした。
この公演で、最高にカッコつけたパフォーマンスを見せつけるべきこの曲で、センターをやり切った。
谷は自分にスイッチを入れられるところがいい。
恥ずかしがらず、臆することなく、キメキメの動きと表情でやり切った。
こういうところでビビらずにやり切れるところは本当にすごいと思う。
こういうところでビビらずにやり切れるところは本当にすごいと思う。
斉藤 真木子 は目立たない。
目立たないけれど、16人の中で、一番正しく美しい。
「支える」とは、こういうことを言うのだと思います。
真木子がいなければ、この公演は成り立たない。
曲中、入れ替わるフロントで、4人並んだ時にも圧倒的なコールを受ける研究生
末永 桜花 。
末永 桜花 。
Eの正規メンバーを上回る声援量で、この公演でのコールは、末永か高寺か、というほど。
柏木由紀に似た、受け入れやすい笑顔と、見上げる客を総ナメにする視線の送り方で、
正規メンバーでなく研究生の立場であるのに、チームE公演の客の圧倒的な支持を掴む7D2のエース。
正規メンバーでなく研究生の立場であるのに、チームE公演の客の圧倒的な支持を掴む7D2のエース。
浅井裕華と共に、この公演のオリジナルメンバーとしてステージに立つ、という経験は、
彼女たち2人のパフォーマンスを飛躍的に向上していくに違いありません。
彼女たち2人のパフォーマンスを飛躍的に向上していくに違いありません。
この公演で最も大きなコールを浴びていた、
高寺 沙菜 。
高寺 沙菜 。
ルックスもパフォーマンスも、パッと目に付く、というものではありません。
ですが、
彼女がなぜこれほど劇場内での支持を得ているのか、
それは劇場内で彼女のパフォーマンスをちゃんと見ればすぐにわかります。
ですが、
彼女がなぜこれほど劇場内での支持を得ているのか、
それは劇場内で彼女のパフォーマンスをちゃんと見ればすぐにわかります。
表情が、すごくいい。
曲中では、虚ろな目でモノトーンのかすれた表情になり、そこからモーフィングのようにキュートな笑顔に変わっていきます。
見れば、納得。
確かに、すごくいい。
木本 花音 。
長らくチームEのセンターを務めていた花音も、ベテランの域になりつつある今はフォーメーションの後列を支える役割が与えられることも増えてきました。
それでもやっぱり、花音はEのエースです。
劇場で花音をこの目で見て、そう感じます。
長らく妹キャラだった花音も、来月で20歳を迎えます。
多くなった年下の後輩にいじられたりして、サブのポジションに回ることも多くみられますが、
そのMCもパフォーマンスも、花音のキレには一点の曇りもない。
多くなった年下の後輩にいじられたりして、サブのポジションに回ることも多くみられますが、
そのMCもパフォーマンスも、花音のキレには一点の曇りもない。
花音はチームEの顔です。
それは今も何も変わっていないと思います。
後藤 楽々 が、センターでした。
楽々はセンターを任されているのでありませんでした。
後藤楽々は、チームEのセンター、になっていました。
後藤楽々は、チームEのセンター、になっていました。
出来ているか、出来ていないか、で言ったら、
チームEのレベルでは、できていない側に入るでしょう。
チームEのレベルでは、できていない側に入るでしょう。
でも、
やっているか、やっていないか、で言えば、
圧倒的に「やっている」。
やっているか、やっていないか、で言えば、
圧倒的に「やっている」。
楽々がその身体と表情から絞り出す、全力のひたむきさ。
確かに、これを他のメンバーに置き換えることは難しい。
確かに、これを他のメンバーに置き換えることは難しい。
チームEが選んだセンター。
そしてそのセンターをやると誓った後藤楽々。
そしてそのセンターをやると誓った後藤楽々。
拙くても、整っていなくても、いいんだ。
見る者にそう思わせる
チームEのセンターに立つ、
今はまだ若きライオンの楽々。
チームサプライズのバーチャルな「重力シンパシー公演」と「バラの儀式公演」。
これらはもう、なくなってしまいました。
それらは解体され、チームEが「SKEフェスティバル公演」として再構成。
チームEのオリジナル公演として生まれ変わった。
完全に、チームEが自分たちのものにしてしまった。
完全に、チームEが自分たちのものにしてしまった。
これは一時的なミックス公演じゃない。
48Gの公演演目として新たにつくられた、新しい公演だ。
秋元康の手からそれを奪って、自分たちで公演を作ったチームE。
自分たちの力で手に入れた「チームEがオリジナル」の新公演。
自分たちの力で手に入れた「チームEがオリジナル」の新公演。
劇場公演 の魅力を知る者であれば、
AKBのファンだとか、誰が推しメンだとか、そういったことは一切関係なく、
この公演を見れば「良かった」と言うはずです。
この公演を見れば「良かった」と言うはずです。
今、日本にある5つの劇場で、これを上回る公演を見ることはできるのでしょうか。
劇場公演を知る48Gのファン全てに見て欲しいと思います。