ライブ参加数が多すぎて、
次から次へと新しいライブに行くのでそれに追われて自分の意識もめまぐるしく変わり、ひとつのイベントについてじっくりと考えを巡らせて重みのある文章を書くことができない今日この頃ですが、
大きなイベントになるとやっぱり感じることは色々とあります。
なので「祝賀会」についてもう一度書こうと思います。
やっぱり、歌唱力はあった方が良い。
このコンサートでは、それを強く感じました。
前の記事で取り上げた2人も、歌唱力はトップクラスの2人です。
やはり、「コンサート」はその「曲」を披露する場所ですから、聴かせる、といった歌唱力は大きな武器です。
AKBには色々なタイプのメンバーがいます。
歌える子。
踊れる子。
しゃべれる子。
色々なタイプのメンバーがいるからこそ、「AKB」です。
それは間違いありません。
AKBのコンサートは、多くの場合で口パクです。
ここは色々な意見があると思いますが、私はそれでいい、と思っています。
そして、歌割りはセンターでない限り多人数での同時歌唱になることが多いため、その歌唱力は伝わりにくく、どちらかというと、ダンスで目立つ方がその存在をアピールしやすい、ということもあり、
その歌唱力がストロングポイントとしてアピールできる場面はあまり多くはありません。
だから、多くのメンバーはそのレッスンのウェイトとして、ダンスのスキルアップに注力する傾向があるように感じます。
ファンの側も、「パフォーマンス」とはダンススキルを指してそう呼ぶことがほとんど、だと思います。
ですが、先日のコンサートのような真の「ライブパフォーマンス」である場合、
観客にアピールする大きな要素は「歌唱力」です。
コンサートでは、
まず、観客に届くのは、スピーカーを通したその歌声。
その次に、そのダンス、だと思うんです。
歌えないのにガンガン躍っても、きっと観客の心は動かせないのではないでしょうか。
逆に、踊れなくても本当にちゃんと歌えるのであれば、会場の客の心を掴めるでしょう。
ですが、それもひとりで歌うからこそ、です。
そのメンバーの、その手に持つマイクがダミーであってはその歌声は届きません。
自分の手にするマイクがダミーならば、それはもう踊るしかありません。
ここが多人数グループであるAKBの難しいところです。
踊れる、ということは人前に立つ機会があればアピールするチャンスは得やすいでしょう。
しかし、
「その他大勢」の立場では、自分の歌声を聞いてもらう、というチャンスは滅多にあるものではありません。
だからこそ。
だからこそ、歌えるチャンスが来たならば、
聞く人に「おおっ?!」と思わせることができるように、
歌唱のスキルを磨いておいて欲しいのです。
このコンサートでは、多くの曲が比較的少人数で披露されました。
通常なら16人、もしくはチームで歌うような曲が
7人程度のユニットで披露されていきました。
その中で、私が最も「いいな」と感じたのは
高柳明音、惣田紗莉渚、古畑奈和、
の「純愛のクレッシェンド」。
SKEだけで構成されたこのユニット。
高柳。 惣田。 古畑。
パフォーマーとしては文句なし、です。
その期待に違わず、
単にユニットして曲を披露する、というレベルに留まらず、その「世界」を作り上げてみせました。
そして、その中でも私の印象に残ったのは、
古畑。
スタンド最上段から2段目、という位置ではメンバーの顔はおろか、その振りの小さな表情までは追い切れません。
たとえば、上の画像をパッと見た瞬間には、誰が誰だかはすぐには分からないと思います。
良く見れば、どれが誰だかは分かりますが、これがスタンド席からとなるとなかなか難しいところがあります。
高柳も、惣田も、古畑も、
色合いは異なりますが、それぞれに個性のある優れた踊りを披露するメンバーです。
その3つの色が舞いながら織りなし生み出すその光景は、ひとつの世界、というものになっていきます。
そして古畑は、
ひとりずつ歌うパートでは、誰もが感じるであろうその抜きん出た歌唱力でしっかりと3人の中から浮かび上がり、
古畑 奈和 という存在を、強く、強く、印象付けました。
いまのAKBは、ダンス重視の色彩があり、それは前述のとおり仕方がない部分もあります。
ですが、観客の心を揺さ振るための大きな力、それは「歌唱力」にある、と改めて感じました。
歌唱力は、自分で磨くことができる。
生まれ持ったものではなく、自分の努力で得ることができる。
だからこそ、「歌える」ということは、「努力している」ということの証。
そういうふうに見ることだってできるかもしれません。
歌うなら、聴く人の心に響く歌を。
それができているメンバーは素晴らしいと思いますし、
ぜひ、それを目指してほしいなぁ、と思います。
そして、最後にもうひとつだけ、お話したいことがあります。
武藤 十夢 。
十夢らしいな、と思える選曲です。
私がこれからいうことを、会場で感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
十夢自身も、きっと感じたはずです。
ちょっと残念だったね。
そう、 君はまだ「半分」なんだ。
この曲の出典は、意外にもB5th公演なのですね。
私には優子のイメージが強く、Kの曲かと思っていました。
十夢にも同じイメージがあるのでしょう。
だからこそ、十夢はこの曲を自分のソロの曲に選んだのだと思います。
この曲が始まり、十夢が歌い始めると、徐々に横浜アリーナの客席が緑色に変わっていきました。
でも、会場は緑一色にはなりませんでした。
緑の占める比率は半分、といったところまででした。
優子なら、きっと会場を緑一色に染めてみせたはず、です。
十夢、
君の今の場所はここなんだ。
君が目指す場所まで、まだ半分。
優子は本当に偉大だったみたいだ。
君がそこを目指すのなら、
きっと、君にはまだまだやらなくてはならないことがたくさんあるんだね。
あの半分緑の客席が、今の君が歌う場所だ。
いつか、アリーナの客席を緑一色に染めてみせろ。
そしてその会場を優子に見せてやれ。
頑張れ、十夢。

