AKB48、 チーム8。
48G全体の中でも、
最も特殊な成り立ちをするチーム。
その構成人数は
都道府県数の47人。
人数で言えば、
現HKTの44人よりも大きい。
メンバー構成は47人で固定され、
ただの1人も、
減ることも増えることも許容されない。
そして、AKBグループの中で、
唯一、
外部の組織のサポート
トヨタ自動車のバックアップを受ける
チームである。
これらの、
通常の48Gのファンから見れば
「なんなんだ?」という
場合によってはネガティブに作用しかねない
特殊な要素が、
チーム8を
48グループ内における
最も洗練されたチーム
へと叩き上げた。
断言できる。
チーム8が、
今、48Gの中で最もパフォーマンスに秀でたチームである。
2月20日に放送された AKB48SHOW! 。
この回のオープニングアクトを
チーム8が努めた。
横山結衣と山田菜々美のコントから、
「あまのじゃくバッタ」
のパフォーマンスへ。
この、あまのじゃくバッタ のパフォーマンスは
過去のこの番組の全てのグループ曲のパフォーマンスの中で、
最も素晴らしいものであった。
曲が終わって、私は思わず「すげぇ!」と
声を上げてしまった。
こんなにも、ユニゾンの整った群舞を、
48Gのパフォーマンスとして見たことがない。
ダブルセンターの中野と坂口。
この、身長差のとても大きいふたりが並び、
身長も体型も揃っていない他のメンバーが集まって、
機械のようにピタリとシンクロした踊りを披露する。
「多数の個人」ではなく、
「ひとつのチーム」。
これに匹敵するパフォーマンスがあるとすれば、
それは2014年末の紅白における
「カモネギックス」NMB48、しかない。
この紅白のパフォーマンスがあったために、
私の「ダンスチーム」の評価は、
NMB、だった。
この「あまのじゃくバッタ」は、
私の中のその評価を揺るがし始めている。
そして、先週、先々週、と続いた
AKBINGO! でのチーム対抗ダンスバトル。
津軽弁の 横山結衣 が見る者を圧倒。
中野、本田、と3人で組んだエイトが、
チームK選抜、SKE選抜などの
「本当に踊れるメンバー」をピックアップした
他の5チームを破って優勝。
エイトのダンスは、横山のソロ以外は
さほど難易度の高いものではなかった
ようにも思います。
ですが、
その構成と完全度は、
正に他のチームを「圧倒」していました。
他のチームが「ダンス」を意識した「ダンスの服装」であったのに対し、
エイトはチームのライブで使用する「AKBの衣装」を敢えて使用。
振り付けと曲も、ダンススキルの高さを誇示するためのものではなく、
見る者を楽しませるためにキッチリと「構成」して完全度を上げた上で、
エイトを象徴する「8」のポーズに始まり、終わる、という
「見せて、魅せる」
ということに徹底していました。
これらは、
きっと、エイトが置かれた「特殊な環境」が彼女たちを鍛え上げた結果、なのではないかと思います。
最初から、「47人」という決められた人数であったこと。
誰か1人が欠けることも許さない、
全員が「絶対の47人」の1人であるということ。
自分たちに興味のない、アウェイのイベントでのパフォーマンスを数多くこなしてきたこと。
アイドルなどには興味のない、
クルマ好きが集まるイベントでのステージに
立つことから始まったこと。
自分たちを応援してくれるファンが会いに来てくれるのではなく、
自分たちには興味のない人たちに「会いに行く」スタイル。
AKBに興味のない人たちに、
自分たちのパフォーマンスが「AKBの実力」として見られてしまう。
そこで培われた、
最初から全員がオンリーワンの「絶対の47人」の絆。
これらの、
エイトの特殊な事情
が、彼女たちを鍛え上げていったに違いないのです。
そして今、
彼女たちは、自分たちを知らない人の前で
「AKB48」 を名乗って、歌い、踊る、という
圧倒的にプレッシャーのかかる状況で
パフォーマンスするにふさわしい、
その実力を身に着けました。
ダンスバトルの開始前、
中野は激しいプレッシャーにその心を握られても、
抑えきれずに溢れる涙を拭って
「やるぞ!」
と自分に喝を入れました。
エイトにとって、
こんなことは いつものこと なのでしょう。
以前に行われたカラオケバトルでは、
小田えりな が優勝。
エイトの発足時に、
私自身は「なんだかよく分からないチームができた」
と評しました。
ですが、今、
私が一番ライブで見たいと感じるチームは
このエイトです。
AKB48 チーム8。
今、最もそのパフォーマンスを輝かせるチームです。