カレと私は、ゆっくり、少しずつ、

関係を深めてきてる。

カレは、心も身体も深く繋がっていたいから、

全部さらけ出して欲しいし、

構えたりしないで素直に甘えて欲しいって

言ってくれる。


私はいつも構えてた…

夫はややモラハラ気味で。

だから私は隙を見せないように、いつも構えてた。

素直な気持ちなんて言えなかったし、

強めに言われると、何も言えなくなってた。

それが癖になってた。


夫がモラハラ気味って気付いたのは、

息子のことで、カレから少しキツめの口調で

指摘された時だった。

カレは子ども達をよく見てくれてて、

息子のことで気になった事、感じた事を、

心配して指摘してくれただけだった。


私は急に怖くなって、言葉が出なくなった。

暫く身体の震えが止まらなかった。

「この人も夫と一緒かも…逃げよう」って思った。

フラッシュバックだったと思う。


カレは怒ってもないし、冷静になると、

そこまでのことを言われた訳じゃなかった。

私が勝手に異常に反応して、怖くなっただけだった。

そこで、夫がモラハラ気味で、

案外ダメージが残ってる事を、初めて認識した。

支配されてる気がして、すごく悔しかった…


だから、さらけ出すとか素直とか、私には難しくて。

最初は本当に勇気がいった。

もちろん事情も話した。

カレは

「俺は怒らない。大丈夫だから。少しずつ、色々話して、一人で抱えないで俺を頼れ。」

って言ってくれた。

だから、少しずつ、自分が思ったことは伝えるように

意識してきた。


カレは、私を否定しないで聞いてくれる。

その後カレの考えを話してくれる。

理解が深まるし、すごく安心する。


いま私の中では、カレのほうが夫みたい。

いないと困る大切な存在。


大学卒業後、一人暮らしをしながら、
そこそこ大きい会社で、真面目に働いてた。

26か27歳くらいの頃だったかな?
苦手なタイプの、40代後半の男性上司がいた。
心底悪い人ではない。どっちかと言うと根は優しくて、熱い人だったと思う。
ちょっと構えてるような、悪ぶってるような感じが
あって、圧が強くて、パワハラ気味で怖かった。
だから、私はその人が苦手だった。

その上司と定例面談があって、
話の流れは詳しく覚えてないけど、
「もっと刹那的に生きたほうがいい」って言われた。とても記憶に残ってる。

「刹那的」って、あまり良いイメージなくて。
その一瞬だけを考えて生きる…みたいな?
26、7の女子としては、そろそろ先を考えていかないと…って、焦りだしてる頃だったから。
なるほど〜と思いつつ、そんなことは出来ないよ…って思ってた。

でも、いま40を過ぎてからやっと、
その上司が言いたかったことが分かる気がする。
苦手な人だったけど、良いこと言ってくれてたなって。

40過ぎの私も、60代になって振り返ると、
まだまだあの頃は若かったな…ってなるよね。
その時その時を刹那的に生きた先に、
未来があるんだろうな。

それなら、今もなお、私はもっと刹那的に生きるべきだよね…

でもね、私、刹那的に生きるの苦手なのよ。
昔から、有るか無いかも分からない未来を、
心配し続けて生きてるから。

更に、母親になってからは、
守るべき可愛い子ども達の分まで、
先回りして、心配して生きてるから。

更に更に今は、
カレとどうなるのかな…とか、
カレはこの先どうしようと思ってるのかな…とか。
夫と老後は厳しいなぁ…とか。
たくさんの勝手な心配事を抱えて、
無駄に心配して、生きてるから。

この前、自分を持て余してる時に、
カレから「少しずつ変わる努力をしろ」って
言われた。
まさに、私苦しみながら、変わる努力してるの。
色んなこと考えちゃうけど、一旦おいといて、
いまの瞬間に集中したい。
もっとタフに、しなやかに、刹那的に、
生きていきたいって思ってる。

つい先を考えすぎちゃうのは、
もう時間が勿体ないって思ってる。

その先のことは、その時考えよう。





ちょうど付き合い出した頃は、カレの仕事の
繁忙期だった。
会えるチャンスは週2回くらいあるけど、そこでは
二人きりにはなれない。
私も子どもの事や、仕事で忙しくて、お互いに合う
時間がなかなか作れなくて。
半年くらいはLINEと電話で、やり取りしてた。


仕事が落ち着いた頃、人目を避けての短時間の
ドライブデートを、何度か重ねた。
たくさん話したいことはあるのに、いざ顔を見ると
忘れちゃって、たいした話じゃないや〜って、
どうでもよくなっちゃう…
ただただ、カレの近くにいて、触れていたかった。

その日も、人気のないところに車を停めて、
お喋りしたり、ハグしたり、キスしたり… 
ハグしながらカレが、首筋にキスして、
服の中に手を入れてきて、
「抱きたいんだけど…いいか?」って聞いてきた。
「うん…」って頷いた。

車の後部座席に移動して、キスした。
「本当にいいのか?」ってまた聞いてきてくれて、
ちょっと可愛かったし、嬉しかった。
「本当にいいの…」って答えた。

私、レス歴8年だから、なんかもう全部忘れちゃっててさぁ…(笑)
かなり不安だった…
でも、カレにはレスの話はしてたし、カレも奥さんとずっとレスって言ってたから、委ねた。

詳しく書こうと思ってたけど、
カレと私の大切な時間だから、記憶だけに留めて、
ここには書かないでおくことにする。
すごく幸せだった。すごく満たされた。


好きな人に触れられることで、自分の存在や感覚が、
認識されるんだなって。
レスって、大切な人に触れられなくなることで、
自分の感覚に鈍くなる気がする。
その状態が続くことで、だんだん辛くなるのかも…

よくカレから、
「自分の気持ちはどうなの…?」とか
「自己主張はないのか?」とか、
「母親の前に、一人の女性として、どう?」とか、
指摘されることがあって。
頭では分かるけど、本当に自分の気持ちが分からなくなってた。

全部が他人軸になってた。
相手が望むこと、家庭が平和に回ることが、
最優先になってた。
自分の気持ちや感覚に、すごく疎くなってた。
自分の気持ちとか考えると辛くなるから。
気付かないフリをして、無視してきた。

カレの指摘は、いつも正しくて、考えさせられる…
私のこと、よく見てるなって。

自分優先になる訳じゃないけど、せめて、自分の
気持ちに寄り添うことを、今は意識してる。
自分の気持ちに素直でいたいな…って思う。