人生にときめきを♡ときめきスイーツで幸せを繋ぐ mayumiのブログ
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二年越しのお誕生日ケーキ

私のケーキを大好きでいてくれる方。


お誕生日には、いつも私に
ケーキを任せてくれていた。

リピートして作らせてもらえる事が
本当に嬉しかった。


二年前のお誕生日も、
いつものようにオーダーしてくださり
喜んでお引き受けしていた。


けれど、その後にどうしても
ケーキが作れなくなった。

どんな時もケーキは作ってきた。

ましてや、一度引き受けたオーダーを
断るなんて絶対になかった。

でも、あの時どうやっても
作れなかった。

日々の最低限の事をこなすのが精一杯。

ケーキが作れない自分になるなんて。

せっかくのお誕生日に
こんな状態で喜んで
もらえるものが作れる自信が
全くなく
悩んだあげく、お断りした。 



すごく楽しみにしてくださっていたのが
わかっていたので、
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


月日が流れ
そこから私も立ち直り
少しずつ自分を取り戻し、
またケーキを作り始める事が
できるようになった。


でもあの時、お断りしてしまった事は
ずっと心に引っかかっていた。

あれから2年。

久しぶりにその方から連絡があった。




あなたのケーキがどうしても食べたいと。 




ありがたくて、うれしくて
涙が溢れた。

あんな事したのに、すごく私を気遣ってまで
くださった。


抹茶が大好きな子。

スポンジもクリームもクッキーも抹茶!
いちごも思いっきりサンド。


今までの想いが溢れて、箱に入るか
ドキドキするぐらいのケーキ。


ケーキを渡す時
改めてお詫びをしたら
涙を流して「そんな時もあるよ。」
と優しい顔で言ってくださった。


ケーキを通してたくさんの優しさに
触れられて、
お菓子を通して
もっともっと
幸せをお届けしていこうと
強く思った。

本当にありがとう。



最後の1ミリ

昨年、不合格に終わった調理師試験。

調理師を受験するのは最初は人に
勧められたからだったけれど、
昨年の不合格に終わってから
自分のために受験したいと思った。

もちろん作り手としての知識を
深めることも大切。

それと同時に自分に自信を持ちたかった。


仕事をしながら、家事をしながら。

勉強できない言い訳はいくらでもできる。

気持ちがあっても体が追いつかない時も
あった。

ペンを持ったまま寝てしまう日もあった。

今年こそはと思っても、思うように
勉強できてない自分に焦ったり情けなかったり。

そんな日々だったけれど、
最後の最後まで試験当日まで、
最大限やりきった。

昨年も来た試験会場。

昨年は早々に諦めて退出したけれど、
今年は考える知識が
昨年よりある事に気づかされ、
試験時間ギリギリまで考え抜いた。




試験が終わってからは、
イベント出店、お菓子教室とあり
気持ちはもうそちらに向かい、
試験の結果を考える間もない
日々だった。


初めてイベントに参加させてもらった
ASAKITAシャンティ。
スコップケーキのワークショップを
させてもらいました。
季節のおやつ教室
「かぼちゃケーキと
キャラメルクリームを作ろう」



開催ギリギリまで試行錯誤したレシピ。
皆様に喜んでもらえて、すべてが吹き飛ぶ瞬間。



季節のおやつ教室
「クリスマスケーキを作ろう。」



参加者の皆様と過ごす時間。

作るって楽しい。おいしいって笑顔になる。

それを誰かと共有できたら、もっと嬉しい。

私が大切にしている想いを改めて感じられる
時間だった。


この教室の日が調理師試験の発表の日。

午前、午後の教室を終えて、緊張しながら
携帯を見ると涙が溢れた。


私の番号がある。
合格してる。


応援して見守ってくれてた
家族や友人の顔が浮かんで
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。


おいしい!楽しい!から繋がる幸せを
これからも届けていこうと思う。













寂しいけど、寂しくない

このお盆に私の祖母が、この世を離れて
旅立っていった。

年齢的には長生きに入るけれど、
この10年間入退院を繰り返し
いい状態での長生きではなかった。


祖母は、ひたすらに優しかった。

そのままの私、ありのままの私を
大切にしてくれた。

子供の頃、夏休みになると
高速バスに乗って、
兄や弟と祖母の家に行くのが恒例で
何より楽しみだった。

料理上手な祖母で何を食べても
おいしかった。

祖母の作る、しめじと豆腐のお吸い物が
大好きで毎日毎日作ってもらった。

祖母の家で食べるきゅうりにマヨネーズが
大好きだった。

猫車に乗って、祖母に押してもらった。

食べ物の話、学校の話、祖母について回って
いろんな話を聞いてもらった。

私が私に還れる場所だった。


私のお菓子を心底褒めてくれた。

身体の具合が悪く何も食べれない時も
私のケーキだけは食べてくれた。

どんな時も、
「まゆみちゃんは、すごいよ。
まゆみちゃんのケーキが食べれるのが
楽しみよ。」と私のお菓子のファンで
いてくれた。

祖母は私にたくさんの愛情を
注いでくれ、
そのままの私で大丈夫と
思わせてくれる人だった。



最後は、本当に本当に苦しそうで
何もしてあげられず辛かった。


亡くなった時、
やっと楽になれてよかったと
思う気持ちと、
もうこの世にいない寂しさで
涙が溢れた。


けれど不思議なことに、
亡くなってからの方が
祖母を近くに感じる。

寂しいなと思う時、
心の中で祖母に話しかけると
寂しさが消えていく。 

身体も軽くなって、元気な頃の祖母が
浮かんでくる。


祖母からのメッセージも
聞こえてくる。

祖母がいた部屋に行くと
もう姿がない事で
現実を突きつけられて
涙が出るけれど、
それと同時に元気で
楽しそうな祖母の顔が浮かんでくる。 


生きている時は、会いに行かないと
近くに感じれなかったけど、
亡くなってからは、私が祖母の事を
思うとすぐに近くに感じて
寂しさが消えて
むしろ温かさを感じる。


この感覚は、みんなにあるものか
私だけのものかわからない。


けれど亡くなってからも
祖母と繋がれて、幸せな感覚に包まれる。









泣きながら作って棺に入れたケーキも
喜んでくれたよう。

寂しかったり不安だとすぐに話しかけてしまう。

まだまだ祖母に甘えっぱなし。



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