先輩について
ヒデヨシ:さみしい話じゃが。先輩が「ぬける」らしい。
理由がよくわからん。
ヒデナガ:どんな人なんじゃ。
ヒデヨシ:わしにとってはな、心強い人じゃった。
わしが、どぎまぎして、何もできんでおるとの、そっと一緒に仕事へ誘ってくれるような、
そんな人じゃった。
緊張しとったわしにとっては、ありがたい人じゃった。
ヒデナガ:理由は、ともかく、さみしい話じゃな。
兄者、この間は
出会いについての「一期一会」じゃったが、今度は、
別れについての「一期一会」じゃな。
ヒデヨシ:そうじゃ、さみしい話なんじゃ…
縁結び
ヒデヨシ:縁結びは、「潤滑油」のようじゃ。
ヒデナガ:は?
ヒデヨシ:つまりじゃ、「接着剤」になってはダメというわけじゃ。
ヒデナガ:は?
ヒデヨシ:むりやり、引っ付けてもダメ、成田離婚を招くだけ。
仲人がいる意味は、2人の話が進むように手助けするだけ、ということじゃ。
ヒデナガ:なるほどのう。少しわかったわ。
ヒデヨシ:実際にお見合いの「場」を想定してみろ、
お互いに気持ちが高ぶったり、逆に緊張で萎縮してしまって、
双方の心の奥底は、わからんじゃろうが。
ヒデナガ:なるほど、なるほど。
ヒデヨシ:お互いが、お見合いの「場」で自分の気持ちを存分に語り合うことが出来る。
そんな「場」の提供が素晴らしいわけじゃ。
双方が自分の気持ちを伝え合った上で、
「あなたとは結婚できないわ!!」
それなら仕方ない…
じゃが、ようわからんのに、また曖昧な気持ちを残したままじゃったとしたら、
さみしいのう…
想像しよう、そうしよう。
ヒデヨシ:思い込みはダメらしい。想像は良いらしい。
ヒデナガ:どういうことじゃ。
ヒデヨシ:うん。そうじゃのう。
バランス感覚なんじゃろうが、
例えばじゃ、打ち合わせ前に、書類(レジメ)を読む。
イメージ(=想像)を掴む。
打ち合わせに入る。
レジメ発表者の意見を聞く。
ここで、自分のイメージとの整合性をとる。
↓
自分のイメージとの違いを確認する。
ヒデナガ:そりゃあ、普通のことじゃろう?
ヒデヨシ:ちがう。「イメージ」(=想像)が大切なんじゃ。
これが、もし「思い込み」だとしたら、
打ち合わせ時に整合性は取れない。
整合性が取れないということは、相手の話を聞くことが出来ないことに通ずる。
コミュニケーションが双方向にならない、ということじゃ。
ヒデナガ:ふんふん。なるほどのう。