今日はですね~良く聞かれる
浮子の銘が違う理由と
何故変えてるかを書いてみます
まず・・・
浮子の素材栽培するにあたり
自分が行って来たことです
最初は4つの種類の物を
種を撒き栽培を始めました(十数年前)
茅の素材は基本的に
2~3m程度まで成長するものが多く
この茎を浮子の素材として用います
しかし・・・栽培する中で
非常に背が低い物や逆に
異常に成長する物が出て来ます
また・・・枝に成る部分が多く出る物
逆に枝の無い物等・・・・
これら異変種(コロナじゃないよ😅)に成るのですが
その異変種をあえて選別して
同変異の物だけを翌年栽培して
同じ物を収穫する此れを何年も繰り返して
今の「銘分け」を行っています
しかし・・・直ぐに銘分けが出来たと言う訳では有りません
1つの畑に同じような成長の仕方をする物を栽培しても
必要と思われる素材の量を確保するには
1つの銘の物で最低でも2~3年は必要に成ります
つまり現在・・・・
畑一つに対して1種類と言う状況で栽培出来るように成った事で
銘を分けて浮子を製作する事ができる様に成って来ました
また・・・変異種を集めて栽培すると
変異した苗は同じ物が多く採取出来るので
素材として確保しやすく成ります
簡単に言うなら・・・・
良く聞く「染みの出やすい物」・・・逆に「染みの出にくい物」
これら同じ種の物でもより分ける事が出来ます
無論・・・・肥料を撒く回数も分けて栽培しますので
「質」に変化を付ける事も可能ですし
「山の畑」「平地の畑」・・・又は・・・
「日当たりの良い場所「悪い」場所
これらを分ける事で
質をある程度コントロールする事も出来ます
そうやって栽培する事で
同じ品種の物から何種類も
質だけ違う物が収穫できる様になっています
・・・余談・・・
自分が浮子作りを始めた頃
今販売されてる物で
質が良い物が今よりも多く
正直栽培してと言う事は考えて居ませんでした
しかし・・・
数年すると素材が悪化した時期が有り
良い物を確保するのが困難な状況に陥り
自分で図書館や苗を扱う業者に聞きまくり
茅浮子の使用する素材を数種類探し出し
その種を手に入れ栽培を始めました
・・・が・・・良く言う・・・・
最初から上手く行くはずも無く
時には畑一つを全滅させてしまった事も
肥料の量や農薬を撒く量の違いで
使い物に成らない物しか収穫出来なかった時も有ります😂
そうやって失敗を繰り返し現在に至っています
今はどうすれば良いか解かって居ますので
簡単に栽培していますが
数十年前栽培を始めた頃は其れこそ失敗の連続でした
ちなみに・・・現在作れる銘は・・・
「地雷也」「童胆」「天涼」「涼風」「鬼灯」
別作品で「天狗」「烏」が有ります
新たに株分けで栽培する物で・・・・
新作に当たる「鳴神」「神鬼」が有り
枝分かれを栽培した
「迦楼羅」「幻夢」・・・で・・・姫さん「神姫」
・・・が有ります
これら全てに栽培方法や肥料の量の違いにより
品質が異なります無論ですが・・・
作る畑も違います・・・・
・・・では・・・何故この様な事が出来たか
此処は実に簡単で・・・
自分が以前養殖業(淡水)に携わって居たので
その過程で農業や林業に関わり
「苗」や「苗木」の栽培や・・・
餌にする穀物の栽培を
仕事として行う事が当たり前だったからです
餌に用いる穀物は・・・
量が採取出来なければ成りませんし
苗木を育てるのは・・・
魚を養殖する際に必要な水を生み出す
山の作業が必要に成るので
山林作業が必須なのです
その中でどうすればより多く生み出せるか
より良い物を作り出す技術を自然に身に着けて来たから
現在素材をより分け・・・
作り出す事は意外に容易いと言う事です
また・・・養殖業者に努めたことで
農業関係者(試験場)に知り合いが多く
栽培方法も相談しやすかった・・・
と言う事も影響が大きいと思います
アホだと思われると思いますが
今の自分は良い浮子が創り出したい・・・
と言う事しか考えて居ませんので
其の為に必要な事なら
恥も外聞の無いのかも知れません
分からにゃ~専門科に聞く・・・
ま~浮子に関しては聞きませんが😂
素材に関しては専門科に尋ねる事は
今でも有ります・・・