釣りバカ日誌20ファイナルを見た。
ホラーだと思ったのは私だけだろうか。
ラスト前辺り、三國連太郎演じるスーさんが倒れ、三途の川を彷徨うシーンがある。
いつもの釣りバカのテンションで三途の川を笑いに変えているのだが、観客の多くは(失礼は招致で)三途の川に足を突っ込んでいる方々であり、何だかものすごくシュールだと感じた。
それだけではない。
ラストのエンドロールでは、カーテンコールが行われるのだ。
カーテンコールとは、演劇などで終演後、キャストが舞台上に再登場し、手をつなぎ、深々とおじぎをするあれだ。
演劇に於けるカーテンコールはまだ許せるのだが、演劇よりリアルを求められている映画でカーテンコールの様な事をされると、一気に現実との境界線を引かれた様で、冷める、という表現よりも、恐怖を感じるといったほうが合点する。
しかもそれが、あの三途の川のシーンから間もなくであり、さらに、先日亡くなった俳優の谷啓氏の老衰した姿が、人間の死と老いに対する象徴のよう でさらに恐怖への拍車をかける。
死や老いに対する表現がストレートすぎるのだ。
制作者はコメディを制作していて、変化球を投げているつもりだろうが、関わっている人たちの多く(観客も含め)が高齢者で、変化量が少なすぎる。全然曲がっていない。
重いストレートだった。
