BiSHがブレイクした理由の一つに
松隈ケンタさんの作った楽曲にあります。


松隈さん率いる
SCRAMBLESの楽曲なしでは
BiSHはここまで成し遂げることは
できなかったと思います。


ぼくがBiSHだけでなく
WACKを好きになったきっかけの曲も
ふとした思い出すシーンに流れる曲も
人生を支えてくれた曲も
松隈さんが作った楽曲です。


渡辺淳之介さんが松隈さんの楽曲に惚れ
絶対の自信と信頼を持ち
WACK創設前の第1期BiS時代から
二人三脚でやってきました。


そんな松隈さんと渡辺さんの関係性に
ぼくが違和感を感じたのは
BiSH12ヶ月連続リリース時。


それまで
素晴らしい楽曲ばかりだったのに
「ん?」と思う曲がシングルも。
(個人的な感想なので悪しからず)


しかもワンオクのTakaさんなど
外部に楽曲発注することもあって
さすがにこれだけリリースが続けば
ネタ切れで良い曲を書けなくなったのかなと
あの時は思ってしまいましたが


普通に考えたら
BiSHやPEDROだけでなく
BiSなどのWACKグループにも
楽曲を作っていたのだから
楽曲に遜色が出るのも仕方ないことです。


特に松隈さんの場合は
レコーディングの時、
メンバー個人に1曲まるまる歌ってもらい
そこから歌割りを決めるので
長時間になることもあるそうです。


じっくり時間をかけて作るから
たくさんの名曲を生んできたのに
それを短期間で何十曲も作るのは
どんな天才でも無理です。


そして方針の違いからか
BiSH解散前に
松隈さんがWACKを離脱することに。


BiSHのメンバーが
松隈さんに解散ライブに来てほしいと
直談判したにも関わらず
松隈さんは断固拒否していました。


その時の松隈さんの表情が
とても悲しそうな印象を受け
きっと心の中では
行きたかったのではないでしょうか。


現に、松隈さんとBiSHメンバーは
今でも交流があります。




メンバーも今の自分たちが在るのは
松隈さんのおかげだと語っていて
最後のベストアルバムに収録された
「オーケストラ」などの再レコーディング曲も
メンバーが松隈さんにお願いしています。


メンバーもBiSHとして
最後のレコーディングになります。











昨年、松隈さんが「クビになった」と
冗談とも本気とも言える言葉を発し
WACK界隈がざわめきましたが
解散ライブに行けなかったのも
深い理由があったとも推測します。


松隈さんが去ったあとの
WACKグループの楽曲も聴きましたが
何か足りないんですよね。
(特にBiS)


今のWACKグループには
大変申し訳ないんですが
以前のような魅力を感じないのは
松隈サウンドではないからかもしれません。


もし、BiSHが
最初から松隈サウンドではなかったら
ここまでハマらなかったし
売れることはなかったと断言できます。


それに加えて
アイナ・ジ・エンドの唯一無二の歌声、
セントチヒロ・チッチのリーダーシップ、
モモコグミカンパニーの作詞、
ハシヤスメ・アツコのコント力、
リンリンのシャウト&デスボイス、
アユニ・Dの努力と潜在能力の発揮、


渡辺さんのプロデューサーとしての戦略、
外林健太さんがつくる衣装、
BiSHを支える全てのスタッフ、


それに伴いイベントやフェスへの参戦、
ワンマンライブツアー、
メンバーの成長と解散までのストーリーの
タイミングとバランスが絶妙で
どれか一つでも欠けていたら
成り立たなかったということを
運営には再認識してほしいと思います。



ぼくは松隈サウンドを歌う
WACKが好きでした。