1980年(昭和55年)作品「電子戦隊デンジマン」(スーパー戦隊シリーズ4)  第26話「デンジ姫の宇宙曲」
「銀河ハニー」という歌を熱唱する吹雪豪という人物
吹雪豪は、デンジグリーン=緑川達也の親友  高校時代に一緒に音楽を志した仲だった
吹雪豪は、自分が作詞作曲したという「銀河ハニー」1曲でスターの座にのしあがった
日本中を「銀河ハニー」が駆け巡る  当時の原宿に沢山いた竹の子族たちも「銀河ハニー」を聴きながら踊ってる(笑)  本当に良いと思って聴いてるのであれば良いけど、流行ってるからとか皆が聴いてるから自分も聴くという奴は好きではないな(笑)
流行してしまった「銀河ハニー」を聴いて頭痛を訴える者がいた  それはベーダー一族のヘドリアン女王  ヘドリアン女王は言う
「その曲は悪魔祓いの曲じゃ!」 
「ベーダーを呪う曲じゃ!」
「銀河ハニー」を消し去る為に、ベーダーは直ちにレコーラーを差し向ける  レコードを再生する蓄音機をモチーフにした怪人
「銀河ハニー」を聴きながら踊ってる若者たちがレコーラーに狙われる  良いぞ!もっとやれ!  流行りに惑わされてるからだよ!というふうに見て楽しむ俺は心が屈折してるんだろうか(笑)  俺みたいに特撮の歌や音楽ばかり聴いてたらこんな事にはならなかったろうに(笑) 
緑川は、怪物に襲われた若者たちが全員「銀河ハニー」を聴いていた事に疑いを持って調べてると、突然にレコードプレーヤーが爆発
そしてレコードがブーメランカッターになり襲ってくる  レコードプレーヤーにはレコーラーが潜んでいた
「銀河ハニー」のレコードを調べるデンジマンの面々  そしてロボット犬アイシーが、これは悪魔祓いの歌だと断言するのであった  デンジ星で作曲されたベーダーを追い払うための悪魔祓いの曲だと
緑川は、親友である吹雪豪が5年がかりでやっと手掛けたオリジナル曲だと信じてるが、デンジレッド=赤城一平は、デンジ姫が地球に持ち込んだのではないかと予想する  もしもその原曲となるものがあるのであれば、それはデンジ姫が地球に来たという証拠にもなると
第26話が放送された頃に公開の真最中であった劇場版に登場するデンジ姫  映画と少しリンクさせる第26話  3000年前にベーダー一族にデンジ星が滅ぼされ、宇宙を漂流したデンジ姫が地球に辿り着いた  デンジマンたちは地球に移住したデンジ星人の末裔という設定  電磁星人でなく、あくまでデンジ星人  電磁マンでなく、あくまでデンジマン(笑)  「銀河ハニー」の原曲は、このデンジ姫が3000年前に地球に持ち込んだ悪魔祓いの歌なのか?  それなら「銀河ハニー」を引っ提げてる吹雪豪もベーダーに狙われる
「銀河ハニー」を聴いてる若者たちに、危険だから聴くのをやめろと言っても、誰一人やめる者はいない
緑川は、吹雪豪に「銀河ハニー」の原曲があるのではないかと問い詰めるが、吹雪豪は自分が作詞作曲したものだと言い張る  原曲があるのであれば、それはデンジ姫が地球に来たという確証になるし、悪魔祓いの曲だからお前もベーダーに狙われ危険だと言っても全く聞く耳持たない吹雪豪
「せっかく掴んだチャンスだ!」
「邪魔されてたまるか!」
そうしてる間に、街では「銀河ハニー」を聴いて楽しんでる若者たちがレコーラーに襲われる  だから流行なんか聴くなよ!と常に思い見て楽しんでる自分はやはり心が屈折してる(笑)  特撮の歌や音楽ばかり聴け!(笑)
「銀河ハニー」を聴く女の子たちは、お岩さんみたいになってしまう  流行ばかりに惑わされてるからだよ!恐いな! でも女の子には酷いな  レコーラーの呪いか
そしてついに、吹雪豪がレコーラーに襲われる  ドッカーン!
レコーラーに殺されかかる吹雪豪  しかし張り込んでたデンジレッドとデンジグリーンがなんとか助ける
吹雪豪「これが、原曲のレコード盤だ」
やはり「銀河ハニー」は吹雪豪の作詞作曲ではなく、原曲となるものがあったのだ  吹雪豪は、良い曲が出来ず悩んでた時に世界中を放浪していて、トルコの市場でそのレコード盤を見つけたという  古道具屋のおっさんが蓄音機で流してたんだと  やはり本当にデンジ星人が作曲した悪魔祓いの歌だったのだ
吹雪豪はデンジマンたちが常に護衛してるのでベーダーは手が出せず  ベーダーは日本中の音楽を全て消し去るようレコーラーに命令  レコーラーはありとあらる全てのレコードを熱で溶かしてしまい、日本中から音楽が消えた  特撮関連の音楽だけは消すなよ(笑)
ヘドリアン女王「レコーラー、よくやったぞ!」「これで安眠できるぞ!」
デンジ星から来た1枚のレコードが、日本中から音楽を奪う結果となってしまった  まぁ俺からすれば一般で流行る歌とか無くても平気だけど(笑)  でもこの場合は全ての音楽が消えてるのだから、自分の大好きな特撮関連の音楽すら消えてるということだろう!(笑)  デンジマンたちはレコーラーとの決戦に挑む
原曲を流してヘドリアン女王を苦しめ、レコーラーを誘いだし
等身大アクション&巨大ロボバトルで描かれるデンジマンVSレコーラー
レコーラーを倒して再び日本中に音楽が戻る  一度はスターの座にのしあがってた吹雪豪にも普通の生活が戻り楽しげに踊ってる  個人的には何処か切なくも見えるけど(笑)
この「デンジマン」第26話で吹雪豪を演じたのは、後に「アンパンマン」でばいきんまんの声を長く演じることになる中尾隆聖氏である  おのれファンシーキャラクターめっ!(笑)  「ドラゴンボール」シリーズのフリーザの声も有名か  戦隊シリーズだと2004年「特捜戦隊デカレンジャー」のエージェント・アブレラの声とか、2015年「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の晦正影の声等も記憶に新しい
「銀河ハニー」という歌は「デンジマン」第26話の為に創作したような歌だけど、作詞はウルトラシリーズや戦隊シリーズ等で有名な脚本家である上原正三氏だし、作曲も数々のアニメや特撮作品の音楽や歌を作曲した渡辺宙明氏  でも音盤化前提で製作された歌ではなかったので「デンジマン」の挿入歌としてもカウントされずソングアルバムにも収録されることはなかった  でも2001年にリリースされたこの3枚組CDの製作時に音源が発見されたとかで収録された  1975年「ゴレンジャー」から当時の最新作だった2001年「ガオレンジャー」までの挿入歌から、巨大メカや巨大ロボの歌のみを抜粋しまとめられたアルバム「合体魂」  巨大メカや巨大ロボの歌でもないのにボーナストラックとして中尾隆聖氏が唄った「銀河ハニー」が収録されてる(笑)
「銀河ハニー」の歌詞はこう  

ハニー ハニー いとしのハニー
銀河の果てからやって来た
金色の髪 白い指
ハニーは黙って 俺を見つめる
言葉はいらない すべてが分かる
俺は夢の中
二人で 飛んで飛んで
銀河ディスコでフィーバー
二人で 飛んで飛んで
銀河ディスコでフィーバー
フィーバー

めっちゃ寒い!(笑)  銀河ディスコって何よ!  ずっと飛んでろよと言いたくなるけど、作詞は上原正三氏なんだな(笑)  まぁ先にも書いたように、「デンジマン」の挿入歌として音盤化リリースするつもりで製作された歌ではないので歌詞はこれのみで、同じ歌詞を2コーラス繰り返す形となってる  これを歌うと悪魔祓いになりヘドリアン女王を苦しめることができるけど、ヘドリアン女王の部下たちから狙われるかも?  ばいきんまん=中尾隆聖ファンにも唄ってほしいな(笑)