1973年(昭和48年)作品「ファイヤーマン」 第29話「射つな!怪獣だって友達だ」
この少年は、みのる SAFの隊員に憧れてる 野良犬を怪獣に見立ててSAFの隊員ごっこに夢中 野良犬に水鉄砲を放つ みのるは、野良犬に水鉄砲で水をかける事が勇気だとか言ってるのである(笑)
みのるたちがSAFの隊員ごっこをしていると、突然に地震が起こり巨大怪獣が出現
他の友達はすぐさま逃げるが、SAFの隊員に憧れるみのるは、自分の勇気を試そうと決心し怪獣に向かうのであった
「今にきっとSAFの隊員になるんだからな!」
するとそこへSAFの海野隊長が現れ、みのるを止めに入るのであった みのるは、憧れのSAFの隊長が目の前に現れ興奮する
海野隊長「何をしてるんだ、こんな所で!」「 危ないじゃないか!」
みのる「隊長!あの~、僕をSAFの隊員にしてください!お願いします!」
海野隊長「今はそれどころじゃないんだ!」
海野隊長は、現れた怪獣はそれほど狂暴ではないと判断 被害も小さく一件の工場のみ 攻撃を加えず監視することになった
被害を受けた工場の人々 仲間や仕事を無くてしまい、怪獣に憎しみを燃やす
その後、怪獣は地底に姿を消したので捜索 しかし発見できず 怪獣に破壊された工場の陥没した穴からは、地球のものではない金属の欠片が発見された 何億年も前に地球にきた宇宙船のものだと 現れた怪獣は宇宙生物であると 宇宙から来て地球の地底に何億年も潜んでた宇宙怪獣スペーグス
そんな時、海野隊長に面会させろという少年が みのるであった みのるは、着替えなども持参し父ちゃんからの許しも得たという SAFの隊員になれるまでここを動かないとゲートの入り口に座り込んでる 海野隊長は、みのるにSAFの隊員になれる資格があるのかテストしてやると中に入れるのであった(笑)
海野隊長がみのるを案内した場所は、SAF(SCIENTIFIC ATTACK FORCE)が色々な実験に使用してる大切なネズミたちを飼育してる場所 今日からこのネズミたちの面倒を見るのがテストだと 全ての生き物を大切にするのがSAF隊員の第一の資格だと みのるはシブシブやってみようと思うのであった
みのる「あまりカッコ良くないな~」
最初はシブシブだったが、数日間ネズミの世話を続けたみのるは、ネズミたちが可愛くなり愛着を抱き始めたのであった
しかし、そんなある日の朝 ネズミたちの部屋が荒らされ、ネズミたちは一匹もいなくなってしまってた 地面にはデカい獣の足跡が
その獣の足跡を辿っていくと、先に出現した宇宙怪獣スペーグスの子供と見られる怪獣がいた この子供怪獣がネズミたちを全て食べてしまったのであった 可愛がってたネズミたちを喰われたみのるは、怒り狂い子供怪獣を叩きのめすのであった
そこへ止めに入る海野隊長
みのる「こいつは、僕のハツカネズミを!」
海野隊長「だからといって、無抵抗な相手を殴ってはいかんよ!」
よほど腹を空かせてたのであろう子供怪獣 生きるためには食べ物を食べなければならない 子供怪獣にとっては生きるために仕方なかったのだ
「おじさんが子供の頃、可愛がってた金魚が野良猫に食べられてしまったことがあってね」
「とっても悔しくって、おじさんはその野良猫を空気銃で撃ってしまった」
「後で分かったんだが、その野良猫には4匹の子供がいたんだよ」
「野良猫は、おじさんの金魚をその子供たちに食べさせていたんだね」
「みのる君、時には許さなきゃならないことがあるんだよ」
「それが本当の勇気じゃないかと思うがね」
強面だけど「ファイヤーマン」ではSAFの隊長を演じてた睦五郎氏 他の特撮やドラマ、時代劇や任侠映画等でも悪役を演じる事が多かった強面の睦五郎氏が、自分の子供の頃の思い出という設定のセリフを、少年に優しく語りかける貴重な1シーン(笑) ダンディズム強面
子供怪獣は、SAFが保護しようとするが、先の親怪獣であるスペーグスの出現の際に工場をやられ、仲間や仕事を失った人々が現れる その子供怪獣を始末するから引き渡せと そいつの親のために酷い目にあったからだと
何とか子供怪獣を守ろうとSAFは抵抗するが
結局は、子供怪獣は銃弾に倒れてしまう
みのる「馬鹿やろうー!」
子供が死んで怒り狂い出現するスペーグス 完全に凶暴化してしまってた
ファイヤーマン=岬大介は、マリンゴンで出撃するが歯が立たず
ファイヤーマンになり凶暴化したスペーグスを倒すしかなかった
「SAFの隊員とファイヤーマンは、これからもあらゆる悪と戦うだろう」
「そして、君たち少年たちが、いつの日か真の勇気を持ってSAFの隊員になってくれることを、海野隊長は願っているのだ」