みんな………
淋しい
哀しい………と言っていた
自分の主治医が
居なくなる………と言う事
執刀してくださった主治医
抗がん剤 内科治療を
一度も受けていない私にとって
がんの主治医は ずっと……この医師だった
今しがた お忙しいはずなのに
わざわざ 私の部屋を訪ねて下さり
転勤の事 今後の体制のこと
申し送りは心配いらない事
相談 心配があれば
訪ねてくれても良いが
この大学病院で治療を続ける事が
私にはベストである事
私が………
納得した……と見るまで
決して腰を上げないで
ソファにゆっくり
腰掛けた意味が
わかった
感情が出る訳ではないが
沈着冷静でいながら
穏やかに話す姿
秋には居なくなる………
見捨てられたような孤独を
抱かせまいと
心を尽くして下さる
先生 6年間
ありがとうございました
新天地でのご活躍を
心から お祈りしています