細菌性肺炎、入院したから重症というわけでもない | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

大人でも、子供でも同じですが、入院させるかどうかは重症度によります。つまり、具合がすごく悪そうなら入院。元気そうなら外来治療です。

 

入院できるかどうかは、ベッドの空き具合にかかわってきます。入院させたくても、ベッドがいっぱいだと入院させられません。逆に、ベッドがあいていると、大したことがなくても入院させます。

 

一度入院させると、医師は重症だから入院が必要であるという言い方にかわります。入院する必然性を理解してもらうためです。

 

子どもの場合、親が心配なら入院させることも多いようです。入院させたほうが親は安心する。それが一番の理由です。外来で抗生剤をだして治るのかもしれませんが、悪化したときに、医師の判断が悪いと責められるからです。

 

入院させて、重症だと説明しておくと、よくなったら、医者のおかげで助かったと思われますし、悪化しても責められません。医師にとって、手間はかかるけど、いいことづくめです。小児科の収益をあげるのにも、役立ちますから。

 

小児は重症化しやすいから、早めに入院させてしっかり治療管理をしていく。これは正論だとは思います。ただ、入院するから重症というわけでもないのです。本来ならば外来で治療できたのではないかというケースでも、けっこう入院させるということは知っておきましょう。

 

入院になるには、医師の熱意と収益、そしてベッドの空き具合が微妙にからんできます。