喘息薬テオフィリン100mgと200mgの出荷停止 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

喘息薬テオフィリン100mgと200mgの出荷停止になると発表された。在庫がなくなり次第ということである。

 

10年以上前、喘息だと思われる患者に自分もテオフィリンをだしていた。治った患者はほとんどみたことがなかった。その後、喘息の吸入薬に切り替え、劇的に咳がおさまるようになり、こちらに切り替えた。

 

今や喘息治療の中心は、ステロイド吸入薬である。呼吸器内科の医師もほとんどそうだろう。しかし、ステロイド吸入薬で効かない場合に、このテオフィリンという薬を使うこともあるそうだ。こっちが効く患者もいて、二番手の薬としても使われている。

 

ステロイド吸入薬がでるまでは、このテオフィリンが治療の中心であった。だから高齢の医者は、吸入薬ではなく、テオフィリンをだしまくっている。

 

このテオフィリンというのは使うのが非常に難しい薬である。量が少ないとまったく効かず、量が多いとすぐに中毒性の副作用がでてくる。小児に関しては量が多すぎることにより重篤な副作用も多く、多くの医師は使わなくなった。

 

呼吸器内科のような喘息を得意とする医師は、テオフィリンをだしまくるというようなことは今はしないが、若い頃にそのような治療を覚えた非呼吸器科医はテオフィリンをだして咳がとまらないケースはよく見かける。

 

量が多いと副作用がでることが知られている薬なので、効かないような少量で出している医師が多い気がする。たしかに副作用はでないけど、効きもしない。薬が悪いのではなく、薬の使い方がなっていないのだろう。治療している感はだしているのだけど、治らないと医師がぼやくのは、どんなものなのだろうか。

 

テオフィリンがだせなくなると、自分の治療を再考してくれる医師も増えてくることだろう。その一方で、どうしてもこの薬がないと困る患者には酷な話かもしれない。