僕ら世代は、抗生剤を以前より使っているあるいは製薬会社が望むからと使っていました。なんの抗生剤をどう使うのか、医学的観念など何もありませんでした。つまり、抗生剤の使用方法なんて教わったことがないのです。
その後、耐性菌がバンバンでてきて、抗生剤の使い方を学び、実践するようになりました。
僕らより上の世代は、抗生剤などなんでもいいと思ってきたので、使うのは、最新の高い抗生剤です。周囲の開業医を見ていると、メイアクト、クラビット、ラスビックあたりが人気があるかな。あっ、クラリスも。ペニシリンはほとんど使われません。
逆に若い世代は抗生剤の使い方をがっちり教わるので、30代ぐらいまでは、ほぼペニシリン系抗生剤を中心に使っています。そして、メイアクトやクラビットなどをだす医者を酷評しています。
ペニシリンの問題点は効くんだけど、安いというところです。厚労省は古い薬をどんどん安くするので、製薬会社が売りたがらないのです。利益がでませんから。製薬会社が売りたい薬を、医師は選ぶ傾向にあります。製薬会社が喜ぶから。利益が大きいですからね。医師と製薬会社がもちつもたれつの関係にあるからです。もちろん、医師は何も知りません。抗生剤などなんでもいいと思っているので、製薬会社が喜ぶ利益の高い薬を使うことになるのです。一番損をするのは、患者さんですね。効かない高い薬を使われるわけですから。薬剤費負担があがり、しかも治らない。
開業医でもペニシリンをお薬手帳で見かけます。30代ぐらいまでの若い医師なんだろうなと予想がつきます。
病気というのは抗生剤をだせば治ると思っている医師が多いのです。ですから、風邪に抗生剤だしまくっています。治らないのが当院に集まってきます。もちろん、風邪だったら抗生剤飲んでいる間によくなります。でも、抗生剤なくても風邪ならよくなるのです。飲んでも飲まなくても治るのならば、医師は抗生剤をだします。しかも、高い抗生剤がでていますよ。患者もよく言います。風邪でも抗生剤がよく効くと。それは抗生剤を飲まなくても治るか、細菌感染を風邪と説明されているかのどっちかですね。