僕らの年の人間にとっては、地下鉄サリン事件は衝撃的で、よく覚えている。オウム真理教が、地下鉄の中で、サリンという毒ガスをまいた事件である。警察による捜査を攪乱するためにやったと言われている。サリン事件後、警察が一気にうごき、オウム真理教は壊滅状態になった。
オウム真理教のもとで、人を殺すことすら正義とみなすような教唆をうけて、ひどい事件を引き起こした。当然ながら、オウム真理教の存在はけしからんと警察は思い、首謀者教祖は、死刑になった。
オウム真理教の幹部らが続々と死刑になる中でも、若い人にはオウム真理教を信じ続ける人がいたことが問題だった。
オウム真理教は、「アレフ」などと名前を変えて、今も信者の勧誘を続ける。道場の中には、死刑になった教祖の写真が今もはられているようである。
もう30年も前の事件であり、10~20代の人はこの事件のことすら知らない。街中では、オウム真理教がやってきたことを知らない人たちが勧誘され、入会する。再度同じような事件を起こす可能性があるかもしれない。