インフルワクチンめぐるホリエモンの意見を支持します | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

堀江氏は、かなり医学知識をもちあわせています。医学知識がない人がごちゃごちゃ反論しても、まったく意味がないことでしょう。

 

インフルワクチンをうったら、インフルにかからない。これがそもそもありえないのです。免疫力を高めてインフルにかかるリスクは減らせますが、かからないわけではありません。インフルにかかったから、ワクチン派意味がないというのも違うと思います。

 

生命保険に入っているのに、まったく病気にならなかった。お金を無駄にしたと言う人がどれぐらいいるでしょうか。病気にならなければ保険料はもどりません。無駄だと思う人は生命保険に入らないだけです。しかし、もしもの時には生命保険が自分を金銭的に救ってくれます。

 

車の保険があります。これは強制保険の分と、任意保険の二本立てになっています。車には強制保険がかけられており、車を所有するけど、保険に入らないことは認められません。すべて任意にしてしまうと、保険に入らずに事故を起こしたとき、何の保証もなくなるからです。本人は自業自得でよかったとしても、車にぶつけられた人はたまったものではありません。最低限は強制的な保険で守ってくれるわけです。ここを強制にしないと、若者は誰も運転の保険に入らなくなってしまいますから。事故など起こらないほうがいいのですが、万が一事故が起こった時、強制的な保険が最低限の保障はしてくれるわけです。

 

住宅ローンを借りるときに、生命保険に入るのは必須です。これに入ることで、万が一亡くなるようなことがあれば、生命保険で残りの残額をなしにしてもらえるのです。お金を貸す側にとっては、リスク回避です。そんな保険に入りたくないというのであれば、ローンをやめてキャッシュで全額払えばいいのです。それができないから、ローン時に生命保険に入るのです。

 

インフルワクチンももしものために、リスク回避のようなものです。自分はインフルにかからないと思う人は入らなくてもいいでしょう。でも、そんなこと誰も予想できないのです。自分は重病にかからないと思っている若者が多いと思います。重病にかかった人に話を聞けば、「自分はこんな重い病気にかかるとは思っていなかった」という人がほとんどだと思います。誰も重い病気にかかるとは思っていないのです。