風邪にマクロライド | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

内科の医師だと、熱、咳などの症状があると、すぐマクロライドを処方する。これが定番。たいていは、クラリスロマイシンかジスロマックだ。それで治らない患者がわんさか受診してくる。

 

マイコプラズマ肺炎が多いのは事実だが、ほとんどが思春期の年齢。中年だろうが、老年だろうが、みんなマクロライドを処方してくる。

 

せめて、マイコプラズマの検査ぐらいはして、陽性だったらマクロライドを処方するようにしてほしい。

 

ジスロマックがでて、熱と咳が治らないという患者が受診してきた。マイコプラズマを疑われていたようで、念のため当院で再検査。陰性。

 

マイコプラズマを否定して、次の治療に自信をもてた。

 

咳がとまらないとマクロライド、鼻汁がでるとマクロライド。9割がたそんなところだろう。抗生剤を処方すれば、みんな治ると思っている人が多い。治るのは風邪だからで、抗生剤なくても治るしといいたくなる。