毒キノコの診断は難しい | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

山形の田舎の病院に勤めていた頃、救急外来の机の上にあったのが、キノコカラー図鑑。

 

このキノコを食べたら具合悪くなったんです。

食べたキノコを持ってくる患者がいるからです。何が毒キノコかなんて、医者にわかるわけがない。だから、キノコ図鑑で調べるということです。

 

それでわからなければ副院長を呼べといわれていました。副院長は地元に長年住んでおり、とにかくキノコに詳しいそうです。キノコを見た瞬間に、「これは毒があるから、こんなの食べちゃだめだよ、」と瞬時に判断するという噂でした。

 

僕は、毒キノコの食中毒に一度もあたったことはありません。

 

キノコを食べて体調が悪くなったというのは、たいてい毒キノコですね。キノコによりどんな症状がでるかが違うので、「そんなのわかるか」というのが、医者の本音です。

 

素人は、野生のキノコを食べてはいけません。プロもときおり間違いますからね。