大きな大会での不幸な事故 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

AEDがどうとかという問題ではない。AEDなんて、はっきりいうと素人が使うものである。素人が命を救うための、臨時救急装置だろう。

 

大きな大会なのだから、当然医者が待機していたはずだ。待機する医師が救急蘇生をしなければならない。きちっと対応すれば、AEDがなくても、大丈夫だったはずである。

 

心臓マッサージも行わずに救急車で搬送ということは、医者がいるのならばあってはならない。心臓マッサージぐらいは、どの医者でもできるからだ。もちろん、AEDがあるのならば使うのはかまわない。AEDがあるなく関係なく、救急蘇生はしなければならない。

 

若い人の大会だから、そんなことはないと思っていたのかもしれない。医師そのものを待機させていなかったのかも。