田舎と都会の違い | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

大きな違いは、老人の運転免許証返納問題だと思います。

 

認知症で運転事故が起こると、高齢者は運転免許証を返納すべきだという主張になります。都会は車を運転しなくてもいいのです。バスも電車もありますから。車が必須なものではありません。

 

ところが、交通機関のない田舎では車がないと生活ができません。買い物にいくのにも、病院に行くのにも、車は必須なのです。ですから田舎のお年寄りは80歳になっても車を運転します。

 

都会に住む人の論理をもちだして、高齢者は車はいらないと断言してはならないのです。これがわかっていない人がけっこういます。自分の地域のお年寄りは運転しないほうがいいという論理を、全国にあてはめようとするわけです。こういうことは地域ごとにわけるべきなのです。

 

田舎においては、高齢者は運転するなというのは、もう高齢なんだから死ねと言っているようなものになってしまいます。

 

田舎も、都会も、それぞれに違ったよさがあるのです。片方しかしらない人間は見方が狭いですね。