医師国家試験合格発表 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

本日、医師国家試験の合格発表があった。全体の合格率は90%を超えている。ここ数年ずっとこんな感じ。卒業できればほとんど合格できる試験である。国家試験を受かることよりも、医学部に入るほうがよっぽど難しい。

 

とはいっても、医師国家試験は暗記試験である。いろいろなことを覚えなければ受からない。頭が良くても、勉強しない人は落ちる。逆に、頭が悪くても、勉強すれば受かってしまうともいえる。

 

僕らのときにはなかったのだが、最近は禁忌問題というのがあるそうだ。この問題を間違えたら、無条件に落とすというものである。問題の中に地雷が含まれているので、これを踏んでしまうとアウトというものだ。だから、90%正解しても大丈夫とは言えないのだ。禁忌選択肢は2つまでOKだが、3つ選ぶとアウトらしい。

 

禁忌問題の例。

患者が受診してきた、医師としてやるべきことは?

A:話を聞く

B:診察をする

C:病気の状態を説明する

D::いくらお金をもっているかを確認する。

(実際の問題はもっと難しいですよ)

 

お金がないと、払ってもらえませんから、財布の中身を確認することも必要かもしれません。しかし、Dを選んでしまうと、無条件に落とされるということなのです。誰もそんなの選ばないだろうとは思います。怖いのは、選択ミスがあるわけです。つまり、マークシートがずれるということがありうるのです。これが怖いところなのです。