コロナを利用して儲けようとした人がいたのは事実 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

初期のころから積極的にコロナの患者の診療をしていたら、「あそこのクリニックに行くとコロナをうつされるから、他に行ったほうがいい」と地元で言われ患者が3割ぐらいになりました。こんなことがあるから、発熱者はお断りしますと言うクリニックにどんどん患者が逃げていきました。このブログで何度も書いていますが、医者の使命は症状で苦しんでいる人を診ることです。金を儲けるためならば発熱者は診ないが正解です。ただ、人を救うためなら真逆のことです。

 

そうは言っても、大赤字になり、分院は売却、本院のみ粛々とコロナ患者らの診療を続けていきました。幸い国の支援があり、銀行からの融資をスムーズに受けられたため、倒産することなく今も診療を続けられています。この対応には、国にすごく感謝しています。

 

コロナ患者が増えるにつれて、ほとんどの医療機関が(病院もクリニックも)発熱者を断る現状があり、コロナを診ると、コロナのためのベッドを確保すると、ジャンジャカお金を配りまくりました。これにより、コロナ患者を診るともうかるとわかった医療機関はコロナ診療に入ってくるようになりました。金がもうかるならば診療するという医者はけっこういるのです。思考回路が儲かるかどうかですから。

 

コロナがらみでかなりの大金が配られ、今度はコロナをからめて、いかに国から大金を巻き上げるかを画策します。コロナ用のアプリCOCOAというのがありましたが、総費用の大半は中間会社に抜き取られているそうです。この抜き取りこそが、コロナを利用して大儲けをしているところです。

 

医者がクリニックでPCR検査をするのは、そこそこの倫理観のもとにやります。違法なことをすると、医師として働けなくなるというリスクもあるので、大きな犯罪は犯しません。

 

ところがこのPCR検査で大儲けしようとする団体があちこちに出現しました。検査をしたふりして、補助金を請求するのです。架空請求ですね。倫理観のない人たちが、コロナ補助金に群がるようになるので、このようなこのような詐欺は頻出します。国もチェックが甘いので、なかなか見つけ出せないのです。コロナで大儲けを企んでいたところはいくらでもあると思います。もちろん、おおもとのところもよく知っているのです。グルみたいなものですね。ただ、誰かが不正をしていると指摘はじめると、自分は知らんぷりして、その不正請求者を責め始めるのです。

 

別にコロナに限らず、カジノ構想でも、東京オリンピックでも、大阪万博でもいくらでもありますよ。このような大きな行事は、その裏で大儲けしようとする人たちが群がってくるのです。その人たちにより、最初の予算の10倍ぐらい膨れ上がります。