インボイス制度が医療機関に影響がでるのかどうか | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

10月から、インボイス制度がはじまると恐れられています。

 

当院は、消費税免税の診療所ではなく、そもそも消費税をおさめています。このため、インボイスの登録もすでに終えています。その証明をつけるぐらいで、ほかは何も変わりません。

 

ただ、今まで消費税を免税されていたところは、今後消費税の免税がなされなくなり、費用負担が大変ということのようです。

 

僕自身、税金とか本当に詳しくないので、よくわからないのですが、どれぐらい影響がでるのでしょうか。

 

診療費は消費税が免税になっています。消費税を払う必要があるのは、予防接種や診断書の記載料金など自費診療の分だけです。それが年間1000万円までは消費税免税ですね。当院は、予防接種をかなりやっているので、消費税の免税にはならないのです。ですから、今までとまったくかわりはありません。

 

ただ、多くのクリニックでは消費税免税になっていたと思います。それが今後は払わなくならなくなるので、負担が増えるということですね。

 

保険診療は消費税がそもそもかかりません。消費税がゼロですから、患者さんも治療費に消費税を払う必要はありません。ただ、診療に必要な点滴の薬などもすべて購入時に消費税を払っています。払った分を、患者さん自身からはとれないので、保険診療消費税無税というのは、その分をすべてクリニックが補填しているわけです。本来ならば患者さんが払うべきものなのでしょうが。

 

患者さんには、治療費に消費税を取りません。これが国民へのご機嫌とりです。クリニックがいろいろなものを購入すると、その分は消費税を払わざるをえません。それを患者からはとれないので、すべてクリニックがひっかぶるしかないのです。