コロナ禍の状況を書きました。風評被害のことを少し述べたので、それについて書きます。
福島県で処理水を排水することが連日ニュースになっています。中国は、日本からの海産物の輸入をすべて止めました。日本人でも、大丈夫なのだろうかという不安を抱いている人も多いと思います。政府は安全だと言っていますけど、納得できない人も多いことでしょう。
福島の海産物は安全かどうか。本当のところは僕もわかりません。ただ、僕自身は街中にでまわるものは安全だと思っています。そんなに心配はしていません。
魚屋さんに買いに行くときに、「この産地はどこですか?」と問うことが、逆に「福島さんは危ない」という風評被害になります。他地域の人たちも、福島の影響で「うちの魚が売れなくなってはとんでもない」と、「この魚は九州産です」とPRすることでしょう。九州の漁業関係者はこれで売り上げの低下は防げると思いますが、お客さんには、「福島のあたりの魚は危ないんだ」ということを印象づけてしまうことでしょう。
「うちの地域の魚は安全です」→「危ない地域の魚はあるのか?」
「うちでは発熱患者を診ないから安全です」→「発熱患者を診ている医療機関は危ないんだ」
と裏を返すと、他は危ないんだと間接的に言うことになってしまうのです。本当は危なくないとしても。これが風評被害です。
風評被害を起こしているのは、一人一人の国民なのです。