保険証のなりすまし被害に一度あいました | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

他人の保険証を使う。けっこうあると思います。ばれるのはまれであり、ほとんどばれないんじゃないかな。

 

当院では10年ほど前に、他人の保険証を使った事例がありました。警察に被害届をだし、保険証のコピーからすぐに利用者がばれました。他人の保険証ですから、正規の保険証の持ち主はいるのです。その人に聞けば、誰が保険証をつかったかすぐにばれるのです。

 

過去に前科のある人で、この件でも有罪になったと思います。裁判にはでていませんが。

 

こんなケースが全国にどれぐらいあるかは調べるのが難しいでしょうね。ましてや、他人の保険証と気づかれないケースが多いことでしょう。

 

たしかに、このような他人の保険証を用いるケースでは、顔認証が役立ちます。他人と見分けますから。

 

ただし、今のように本人が使っても確認できないことがやたらと多く、その場合には3割負担でいいということになると、逆に保険未加入者が他人のマイナ保険証でガンガン受診するようになりますよ。確認できなくても、3割払えばいいと言っているんですからね。保険証を貸したほうにも重い罰を与えないと。

 

今のままでは従来よりも、不正が増えると思います。減るという話ではないのです。