三代目キャプテンの五十嵐君 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

子供のころに読んでいて、はまった野球漫画に「キャプテン」というのがある。この漫画の変わっているのは、個々の選手に焦点をあてるのではなく、キャプテンという役割にスポットをあてていることだ。

 

初代キャプテン谷口君

まじめ一辺倒。陰ですごく努力をする。

二代目キャプテン丸井君。

すぐにカッとなるし、ふてくされる。性格が荒い。キャプテンにはまったく向かない。

三代目キャプテン五十嵐君。

常にクール。そして理論家。なんでも卒なくこなす。

 

キャプテンの性格が三種三様。それぞれのキャプテンにそれぞれの意味が存在する。

 

僕自身を振り返ると、あこがれるのは五十嵐君タイプ。

 

五十嵐君が初めて入部したとき、こう聞かれる。

「どこのポジションだったんだ?」

「一通りやっていました。」

「一番得意なのはどこなんだ?」

「しいていえば、サードかな。」

この後、五十嵐君はサードに専念することになる。

 

ある試合で、エースピッチャーが負傷して投げられなくなる。誰かピッチャーできるやつはいないか?

そこに五十嵐君がでてくる。

「僕が投げましょうか?一通りはやっていたんで。」

実際に投げてみると、エース並みのピッチングをする。

「なんで今まで、ピッチャーできること隠していたんだ?」

「言いましたよ。一通りできるって。」