親ガチャは確かにあるけれど、、、 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

親ガチャという現実はたしかにある。しかし、何が親ガチャなのかは難しい。

 

オリックスの宮城投手。実家がすごく貧乏だったようです。実家をささえないとと頑張ってきて、今の成功があるようです。今、成功してきた人たちの中には、親が貧乏だったから、ハングリー精神で頑張ってきた人がいますね。

 

逆に親が裕福で、なにもかもめぐまれていると、けっこうひどい人間が育ちます。金遣いにあらい人ですね。いくらでも大金を使い、それを親にせびる。

 

スポーツ選手の場合には、親の遺伝的要素は強いと思います。俳優の山田裕貴さん、親が元プロ野球選手ですからね。野球選手になりたかったのだけど、才能がないからあきらめたそうです。そこで今の俳優になるための、すごい努力をした。子供もプロ野球選手になるというプレッシャーを与えられて育つわけです。そのままなれれば、いい環境ですけど、なれなければ地獄です。

 

世襲制のものなど、医者、政治家、歌舞伎役者などは、簡単にその道を選べるかもしれませんが、子供へのプレッシャーはすごくて、他の道を行きたい人には大変だと思います。だから、必ずしも良いわけではないのです。親の跡をつげば楽ですけど、つがなければならないという義務もでてきます。

 

生まれる親は選べないし、人によってまちまちです。人生のスタートラインは人により違うかもしれませんが、そこで「親が悪いから」と言って親のせいにしている人間は、まったく伸びないでしょう。「親は悪いけど」という意識をもって、生きていかないと。少なくとも大人になってからの人生は、自分だけの問題です。