ネット記事や雑誌の取材はほぼ受けている | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

ネットや雑誌の取材は基本受けています。病気のことを世の中の人に知ってもらうためには、重要な媒体だと思っているからです。

 

一方、テレビの取材はほぼお断りしています。先日も書きましたが、担当者が無礼なことも多いからです。

 

他にもいろいろな理由があります。

文章の場合には、書いたものをチェックさせてもらえるのです。発表前に間違っていないかどうかの確認です。極端に間違っているということはほとんどないのですが、表現などに修正を加えることもよくあります。

 

テレビの場合、それがまずないのです。ですから、流れてみるまでどのように編集されているかわからないのです。事前にチェックを求める医師もけっこういますが、理由をつけて断られるようです。ですから、使いたい映像を用いてテレビ局が作りたい内容にまとめます。その題材に使われてしまうわけです。

 

テレビが世の中に強いアピールをもっていることは間違いありません。雑誌に比べれば何百倍もの宣伝効果でしょう。ただ、一方で正しくない内容も多いように思います。間違っているとは言えないのですが、事実を誇張して大げさに伝える傾向があります。そのほうが視聴率がとれるからですね。コロナワクチンで何%の人の効果があったという情報よりも、ワクチンで死んだ人をとりあげたほうが間違いなく視聴率をかせげます。事実を何倍にももって番組を作っているところがあるように感じています。

 

たとえば昔「バナナは健康にいい」という番組が流れれば、周囲の八百屋さんからバナナが無くなるという騒動がありました。バナナを食べれば、いっきに健康になるわけではないのですが、誇張して伝えますからね。バナナさえ食べていれば病気にならないかのように伝えます。わかりやすい。それがテレビのいいところであり、悪いところでもあります。