1980円の値段の双方の意味がわかります | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

リコーダーが1980円だった。それを集めるに、おつりがないようにもってこいという学校の指示。20円高くてもいいから、2000円にしてくれという意見はわかります。

 

業者は、値段が安いと思われやすい1980円で売っているのでしょう。そのほうが売れるからですね。学校にも1980円で売る。これを学校が勝手に2000円にすると、一人20円の利益がでてしまう。たかが20円なのですが、この20円をめぐって、学校が金もうけをしているという批判がくるのでしょうね。一人20円集まったお金で、学校の備品でも買えばいいのにと思いますが、そのようなものを買うにも、上の許可なり意向をうかがう必要があり、面倒なのでしょうね。

 

大学にいたころ、よく宅配の弁当をみんなで頼んでいました。消費税が導入されたころで、外税だったのです。たとえば、消費税込みで、1287円というような金額になり、1300円払うのです。お金に細かい人がいて、その人が幹事(支払いのまとめ役)だと、13円のおつりをきちっと返してくるのです。「おつりはいいですよ」と言うのですが、本人の頭の中ではおつりを自分がもらうわけにはいかないので、きっちり一人一人返すと言うわけです。全員に端数が生じますから、一円玉を集めてきて、そろえて返すんですね。これはその人の性格の問題ですけど。

 

当院では診断書があります。消費税を別にして集めるクリニックもあると思いますが、僕はアバウトな性格なので、とにかく面倒なことが嫌いです。そのような値段はみんなおつりがいらないようなキリのいい値段です。消費税込みで。1円のおつりなど信じられません。少なくとも100円単位です。