のどが痛いはスギ花粉症 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

昨晩よりのどが痛くなった。痛いと言う言葉を使うが、実際にはのどがかゆいに近いかもしれない。のどの奥をかきたいような感じがしているのだ。おそらく花粉症であろう。

 

僕自身、鼻も目もそんなにひどくはない。そんな中でのどの痛みがでてくる。

 

患者さんの中には、のどが痛いと受診してくる人も多い。鼻汁、目のかゆみなどがでているとスギ花粉症は見落とさないが、のどの痛みだけだと判断が難しい。風邪の咽頭痛とは違う。自分ではわかっているのかもしれないが、どのような痛みであるかの説明は難しい。

 

今日ものどが痛いを主訴にする患者が何人かきた。風邪の症状ではなく、スギ花粉症であろうと説明したが、本人には伝わらないようである。とにかくのどの薬がほしいという。このため、のどの炎症を抑える薬と、鎮痛剤を処方してみた。スギ花粉症のようなので、アレルギーの薬がいるのではないかと思うが、本人はそんなものはいらないという感じだったので、のどの薬だけを処方してみた。

 

自分としては不本意だが、患者さんの希望に応えるしかない。