訃報:俳優古谷一行氏 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

古谷一行氏の、死亡が報告された。

昨日は、昔のドラマシーンなどがテレビでうつしだされていた。自分にとっての古谷一行氏は、金田一耕助のイメージが強い。金田一耕助役をやった俳優という認識である。

 

肺がんの闘病をしていて、脳転移していたそうである。晩年は闘病生活だったのだろうか。

 

徹子の部屋に呼ばれて、黒柳徹子さんとの対談シーンがテレビにうつっていた。見ていて、一瞬ギョッとなった。目の前に灰皿をおき、タバコを吸っていたからだ。今だったら絶対にありえない。番組中にタバコを吸うと言うことが。それぐらいの愛煙家だったのだろうか。

 

自分の父親もヘビースモーカーだった。毎日50本は吸っていたと思う。僕の目の前でタバコを吸っていた。昔はそれが当たり前。自宅の居間には常に灰皿があり、そこにタバコを吸う父親がいた。昔はそれが当たり前。

 

今ではこんな家は少なくなったことだろう。夜に散歩に出歩くと、自宅前でタバコを吸っている男の人をよく見かける。自宅の中ではタバコを吸えず、外で吸えと言われているのだろう。だいたいはタバコを吸いながら、真っ暗闇の中で携帯をいじっている。なんとなくかわいそうではある。

 

僕が子供の頃は、タバコを吸うのが当たり前。吸う人が一番力があった。徐々に社会は変わり、今はタバコを吸わない人のほうが力がある。

 

古谷一行氏。昔の俳優だったのだろう。年とはいえ、命を落としてしまったのは残念である。