三顧の礼。
三国史の中で、蜀の劉備玄徳が、諸葛孔明を迎え入れる際に、3回公明のところにいき、ぜひ来てほしいと嘆願したところからでてきた言葉。
【三顧之礼】
真心から礼儀を尽くして、すぐれた人材を招くこと。また、目上の人が、ある人物を信任して手厚く迎えること。
(三省堂「新明解四字熟語辞典」より引用)
劉備が、野にいた諸葛孔明を迎えるために、3度も足を運び、その才能を迎え入れた。孔明も心を動かし、劉備のために力を尽くすことになる。
昨日の「六本木クラス」を見ていると、長屋の会長が、敵のマネージャー葵を勧誘しようとする。うちのような大企業からオファーが来ているのだから、受けるのは当然という態度。断られると、もし興味があったら、そちらから連絡しろという。本当に葵の才能を信じて勧誘しようとしているとは思えない。せめて、三顧の礼で迎えてくれ。そうすれば、心も動いたかもしれない。
敵の店に、野菜をおろしている社長にも同じ態度。うちのような大企業が高額の契約でお宅のところから野菜をしいれてやる。だから、感謝して契約しろという。敵を苦境に陥れることが目的なので、乗り換えでもしようものなら、すぐに契約を切られることは目に見えている。
人の心は、金や待遇ではなかなか動かない。動くとしたら、それは志のない人である。