ある内科医師のぼやき | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

発熱外来を開いている友人内科医師のぼやきです。

 

内科のクリニックなので、高齢の患者さんが多いのです。いろいろな持病をもっていますし、ほとんどが70歳以上。その老人たちがコロナになると、命が危ないのです。重症化を防ぐという薬をだして、他の病気も一緒にチェックします。

 

ところが、若くて元気な人が、発熱外来を埋めてしまうために、お年寄りの人たちがはじきとばされます。若い人の対応で発熱外来が手一杯になり、本当に重症化しやすいお年寄りたちをみられなくなってしまうのです。

 

コロナは若い人たちにはまったく怖い病気ではありません。しかし、高齢者にとってはそれで命を失うかもしれない病気です。若い人は俺たちも患者だと言うのかもしれませんが、もっと重症化しやすいお年寄りの診療を邪魔しないでほしいのです。そのためにも、若くて症状の軽い人は自宅で待機していてください。

 

病気の人を診ないというのは誤解です。自分の診られる患者数に制限があるため、高齢の人たちを優先的に診たいのです。医者がきっちりかかわらないと、命を落としてしまうのが高齢者のコロナですから。