感染者数は、検査キャパによります。現在の医療機関での検査キャパはこれぐらいが限界です。ですから、これ以上は感染者数は増えません。
当院でも検査を行っている件数以上の、検査お断りをしている状況です。すなわち、検査をしたらかなりの人は陽性になると思います。検査を受けてもらえる医療機関が見つからない。そのような理由でコロナ感染者が検査を受けるのを諦めてしまうのです。検査を受けない人は絶対に陽性者数には入りません。都内全体ですでに限界値に達していると思われます。感染者の少ない地域は別です。
つまり、都内の感染者数は頭打ちですが、地域の感染者数はまだまだ伸びます。
今後重要なのは病床使用率です。50%がうまったそうですが、ここがどどまであがってくるか。ただ重症化する人は少ないので、一時的に入院してもすぐに退院するような状況のようです。退院とともに、次の患者が入るとは思いますが。現在の状況ではあまりたいした症状でなくても、入院させているのかもしれません。
当院で電話フォローしていた患者さんの話です。「痛み止めをのんでも痛みがひどくて何も食べられません。」と電話が来ました。本人にとっては死んでしまうと思ったのでしょうが、痛み止めを飲み続けてもう少し頑張れと電話を切りました。翌日再度電話をしてみると、「痛みが楽になりなんとか食事をとれるようになりました」と言っていました。もう心配はないようです。このような患者をみたとき、もう入院させないとまずいと思う医師もいることでしょう。僕自身は症状は毎日変わるので、一日たてば楽になる可能性は高いと我慢させたのです。入院させるという選択肢は間違っているわけではありません。重症ではないんだけど、ちょっとひどいから入院したほうがいいかなという患者がベッドを埋めている可能性はありそうです。こういう患者は入院しても、すぐに退院できます。ベッドをずっと塞ぐことにはならないと思います。
