耳鼻科の守備範囲 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

コロナが落ち着くと、書くべきネタもてっきりなくなり、更新が滞りがちです。より新しいネタを書くことをもっとーにしているので、新しいものがないと書きづらいんですね。コロナはさっても、自分の行動がかなり制限を受けていることもあります。

 

今日は耳鼻咽喉科の守備範囲を書いてみたいと思います。守備範囲とは、どのような病気を診察するかということです。

 

細かく書くと非常に複雑なので、すっきりさせます。一言でまとめると、首から上で、眼球の病気と、脳の病気と、歯の病気を除きます。これが耳鼻科の得意とする範囲です。大人も子供も関係ありません。

 

内科の守備範囲を書くともっとわかりやすいと思います。内科の場合には、首から下の範囲です。

 

風邪をひいたら、内科に行くか、耳鼻科にいくか。こういう議論がよくあります。風邪ぐらいなら内科でも見られるよということです。本当の専門は耳鼻咽喉科の領域になります。

 

たとえば、魚を食べたかったら、魚屋さんに行きますよね。でも、魚はコンビニでも買うことができます。風邪で内科にいくというのは、魚をコンビニで買うようなものですね。魚の種類はあまり置いてないけど、よく売れる魚は置いています。店員さんに魚のことを聞いても何も答えられないとは思いますが、購入することはできます。魚についての細かいことを聞きたかったら、魚屋にいくべきでしょう。でも、コンビニでも魚は買えます。内科でも風邪は診られます。風邪ぐらいだったら、数多くある内科でも診てもらったほうが楽でしょう。耳鼻科は数が少ないですから。だから、使い分ければいいことでしょう。