解熱剤、なぜかカロナールだけ売り切れ | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

コロナワクチンをうつと、その副反応で熱がでる。

かなりの人に、特に若い人に、熱がでるので、事前にカロナールを買い求める人が多く、どこのドラッグストアでも売り切れの状態だそうだ。

 

誰かがカロナールがいいと、吹聴したのであろう。もちろん、カロナールを使うこと自体は間違いではないが、売り切れで困っている人が多いというところに問題を感じる。

 

熱がでたら、熱を下げる薬を使えばいいだけなのだ。ドラッグストアには熱を下げる薬は何種類もおいてある。一般的には、解熱鎮痛剤という分類の薬になる。熱を下げ、痛みをとる。その薬をどっちの目的に使ってもかまわない。

 

つまり、カロナールが売り切れであれば、別の解熱剤を買い求めればいいだけなのだ。

 

「カロナールをください」というから、売り切れですとなってしまう。

「解熱剤をください」と言えば、「カロナールは売り切れですが、この解熱剤はありますよ」とドラッグストアの店員さんは教えてくれるだろう。

 

カロナールを使って悪いことはない。しかし、効くのはカロナールだけではない、他の解熱剤も同様にきく。つまり熱をさげる薬であれば、どれだってかまわないのだ。