出張があるからとPCR検査をやるように言われた人がいる。
陰性だった。
しかし、検査をやるのが早すぎたのだ。
出張の1週間以上前にやってしまったために、再度検査をやるように言われた。
まじめに再検査を受けた。
今度は陽性だった。
コロナに感染してしまったのだ。
再検査がなければそのまま出張していたことだろう。
帰省前にPCR検査を受けたいという人はいっぱいいることだろう。いい、心がけである。しかし、検査を受けたあとに感染する可能性は十分にある。検査後は帰省日まで自宅にこもっている必要がある。どこで感染するかわからないのだから。
熱などの症状がでたから他院でPCR検査を受けた。
陰性だった。
症状がよくならないので、当院受診し、再検査を行った。
陽性になった。
最初からコロナに感染していたのであろう。
PCR検査の陽性率は7割ぐらいと言われている。つまり、コロナで感染していても、一度の検査では3割が陰性になる。
二度検査を行ったら、二回目に陽性になるケースはそんなにめずらしくはない。特に、症状がないときに検査をすると、ウイルスが十分に増えていないので、陰性になってしまう可能性が高い。症状がでるとは、ウイルスが増えてきた証拠なので、それから検査をすると陽性になりやすい。検査をするタイミングも重要である。
つまり、帰省前に検査をして陰性であっても、ウイルスが十分量増えていないかもしれない。このような時期を潜伏期といい、検査事態が無効なことも多い。潜伏期の最大期間は2週間と言われる。だから、どこでも2週間隔離なのである。2週間発症しなければ、ウイルス感染はないだろうと考えるのだ。
帰省前に検査をした。しかし、潜伏期間でウイルスがほとんど増えていない。検査では陰性。数日後実家に帰省する。そこでウイルスが増え、症状がではじめる。検査で陰性だったということが、感染していないことの証明にはならない。こうして帰省時にウイルス感染が広がっていく。
帰省先での感染を広げないためにはどうしたらいいのか。意外と方法は簡単である。帰省したら、実家に閉じこもり2週間誰とも合わなければいいのだ、そうすれば周囲にウイルスをうつすことはない。せっかく帰ったのだから、実家の家族と話をしたいだって?すればいい、スマホを使って。近づかなければ感染しないのだから。