北千住は穴場の街 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

 

 

高校時代、常磐線金町駅(葛飾区)を利用していた。そこから学校のある西日暮里まで、電車で15分。3年間通った。その間、通学途中にある北千住駅に降りたのは1回だけ。3年間で1回だけである。駅前にでても何もないので、降りる価値がまったくなかったからである。どちらかというと、年寄の街のイメージだった。

 

開業してその北千住駅にやってきた。北千住駅西口開発の一環で、丸井がオープンする。その隣に医療モールの入ったビルもほぼ同時オープン。そこに開業するために北千住駅にやってきた。20年弱になる。

 

丸井ができ、特に若い層が集まるようになってきた。その間に、大学も続々とできた。街が便利になると、そこに住みたい人も激増した。

 

もともと電車の路線だけはやたらと多かった駅である。どこに出ていくにも便利で働く人にとっては役立つ街であった。それが街そのものが勢いを取り戻し、生活するのにも便利な街になっていった。

 

ただし、足立区というと、東京の貧困層が住む街というイメージが有る。確かに都心部に近いのに、地価が安く、お金のない人が住みやすい街であるからだ。このため、足立区=貧乏人が住む街、これが東京での評価であろう。これがあるせいで、治安が悪いと言われ続けてきた。しかし、住んでみると無茶苦茶治安はいい。やんちゃな少年たちがたむろっていたりはするので、チャリ泥棒やひったくりなどの軽犯罪は多いのかもしれないが、殺人、強盗などの凶悪犯罪は非常に少ない。安心して住める街と言っていいだろう。

 

最近、夜間9時以降に街なかを散歩していることが多い。そこでよく目につくのは、若い女性の一人歩きである。おそらく、自宅にかえるのだろうが、不良と遭遇するよりも、一人で歩いている若い女性と出会う確率のほうが100倍以上多い。こんな夜に若い女性が一人で歩いていて大丈夫なのかと思ってしまうが、中年の自分も何も怖い目にあったことはない。

 

外から見るイメージと、中で生活する人たちにギャップが大きな街であろう。そこらへんをテレビなどでたびたび紹介されるようになったので、「北千住は穴場の街」ということが、いよいよバレてしまったかというところだ。